多賀城に新工場建設 投資額5億円見込む(食肉製造のスターゼン販売)

[2019/3/28 宮城版]
 食肉の生産・加工販売のスターゼン販売(東京都港区、横田和彦代表取締役社長)は、多賀城市八幡一本柳地区の「さんみらい復興団地」に新工場を建設する。市の敷地を賃貸し、面積1680平方mの工場建設を計画する。投資額は5億2000万円を見込む。4月末に市と立地協定を結ぶ見通し。
 場所は、八幡一本柳地区の敷地約3300平方m。多賀城市は27日、市議会の東日本大震災調査特別委員会で同社の立地意向を明らかにした。同社は、食肉の加工・製造販売を全国展開しており、東北では青森県や福島県に製造工場、仙台市に営業所を置いている。県内工場は初となる。
 事業計画案では、土地の約3300平方mを29年間賃貸し、創造加工・卸売の工場を新設する。製造品出荷額は、操業所年度で2400万円を見込む。立地協定を締結する。協定では災害時の市の基幹産業のバックアップと、全国展開する企業の強みを生かし、原料供給など被災企業の早期復興を支援する。
 同社の工場進出で、市の復興団地約10haに12社の立地が決定し、全区画で土地の賃借が決定する。
 市は27年10月から順次、協定を結んでいる。19年1月までに8社が操業を開始した。今後は、石灰石の開発・製造のTBM、パン製造販売の藤商事の2社が夏を目安五に新工場建設に着手するほか、備蓄ゼリー製造のワンテーブルの工場が阿部建設の施工で6月完成を見込む。

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