仙台で新規ほ場整備 21年度事業化へ/倉内・大針地区35haの基本計画(県仙台地方振興)

[2019/4/12 宮城版]
 県は、仙台市青葉区の倉内・大針地区で、新規ほ場整備に着手する。面積約35haを対象に計画策定・基本設計業務を委託する。2019~20年度で業務をまとめ、21年度の事業化を目指す。仙台市は同地区を含む5地区約110haで県営ほ場整備を計画しており、先行着手の日向地区1地区は本年度、事業化された。県が第1四半期に実施設計を発注する。
 倉内・大針地区は、国道48号南側の青葉区上愛子に位置している。受益面積の約35haで県営ほ場整備事業の実施を計画する。19年度は計画策定・基本設計に着手し、地形図や測量結果に基づき区域面積を割り出す。このほか、同事業の類型を検討し、国に基本計画を申請する。
 仙台市は昨年度、農業振興地域整備計画の見直し併せ、事業が見込まれる5地区を農業生産基盤開発計画に盛り込んだ。いずれも県営事業でほ場の大区画化を検討する。日向地区1地区は、10ha以上を対象とする機構関連型で計画採択され、19年度は実施設計に着手する。
 事業地は、青葉区大倉ダム北側の県道定義仙台線沿いで、事業面積は約13.6ha。事業期間は19~23年度までの5カ年で総事業費は4億8400万円を見込む。計画では、区画整理工事と暗渠工事で、揚排水機場は置かず、改良区の利水費を抑える。
 区画整理は、勾配や標高差のある地形を生かして切り盛土する。1区画は標準区画で約5000平方m。平坦地の沿岸部と比べると区画面積は2分の1で、長辺は125m、短辺は40mで計画する。実施設計では変形区画や支線道路、用水のルート、暗渠形式を検討する。
 計画策定業務は、サトー技建(仙台市若林区)がまとめた。実施設計は第1四半期の発注予定で、委託規模は560万円の見通し。

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