事業の複数年化で減額 補正予算案 牧場跡地整備へ債務(千葉市)

[2019/6/7 千葉版]
 千葉市(熊谷俊人市長)は6日に開いた会見で、一般会計補正予算案を明らかにした。2019年度の市議会6月定例会は10日に開会する。単年度事業としていたものを複数年にまたがるよう、当年度事業分を減額したことなどを受け、一般会計は3億0,500万円を減額し、その総額を4,619億8,800万円とする。

 今回の補正予算案について市は、国庫補助金の決定に伴い土地区画整理に経費などを計上したほか、事業期間の延伸により、市有建築物の計画的保全に伴う経費を減額するとともに、継続費を追加。また、グリーンツーリズムの推進に伴う債務負担行為などを追加するとしている。

 主な内容をみると、東幕張土地区画整理事業で、国庫補助金の決定に伴い、2件分の建物移転補償費1億1,016万円を追加。消防力の強化に向けては、消防団活動体制の充実のため、災害時における消防団のより効果的な救助活動を図るため、国庫補助金を活用し、チェーンソー17機、トランシーバー427機の救急救助用資機材などを整備するのに当たり、883万円を計上する。

 あすみが丘出張所の整備に向けては、設計を見直したことで、19~20年度で設定していた継続費の総額を1億0,060万円増額。19年度は3,600万円増の1億5,200万円とし、20年度分は2億8,060万円とする。

 グリーンツーリズムの推進に向けては、19年度末に廃止予定の乳牛育成牧場跡地に、民間活力を導入した集客核施設を整備することを計画。土壌汚染概況調査や、有識者報償費、既存施設解体、ろ過装置・滅菌器整備に合わせて408万円を計上するとともに、20年度を期間とする1億4,300万円を限度額とする債務負担行為を設定する。

 市有建築物計画的保全については、事業期間が延伸するため、単年度でなく複数年での施行に向けて継続費を設定。このため、児童相談所空調設備改修では、単年度で3億4,380万円を確保していたがこれを削除し、総額はそのままで継続費の19年度分として1億7,100万円をあらためて計上する。

 同様に中央図書館・生涯学習センター空調設備改修として確保していた4億9,930万円を減額し、総額は同額のまま19年度分として1億1,000万円を盛り込んだ。

 これらのほか、JR蘇我駅東口自由通路の橋脚基礎部の民地への越境部分に関する地上権の設定費用173万円が計上されるなどした。会期は25日まで。

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