大規模改修で実施設計 5社指名し9日に再入札(東松島市コミュニティセンター)

[2019/7/3 宮城版]
 東松島市は、市コミュニティセンター(矢本字大留)の大規模改修に向け、実施設計業務を指名競争入札で委託する。先月7日に5社を指名して入札したが予定価格超過で不調に終わったため、メンバーを総入れ替えし、9日に再入札する。大規模改修工事は、来年度の後半に発注し、2021年4月早々に着手できるようにしたい考え。工事費は債務負担の設定を想定している。
 同センターはRC造2階建て延べ2655平方mの規模。1階に約400人収容の多目的ホール、ステージ、控室、集会室、談話室、事務室、トイレなど、2階に映写室、創作室、調理実習室、会議室、研修室、トイレなどが配置されている。
 既存施設は1991年に竣工し、築25年以上が経過。老朽化が進み、電気ケーブルやエアコンなどの耐用年数が超過しているほか、多目的ホールにある可動席の動きが悪くなっている。外壁は冬場に凍結する水分の浸食と劣化によってタイルが浮き上がり、一部が落下し始めている。モルタルを埋め込んで応急対応している状況だ。
 大規模改修では、外壁のタイル部分をパネルで覆うことや、タイル部分以外を塗り替えることなどを想定。空調設備や受変電などは入れ替え、照明をLED化する。内装や建具の一部を直すほか、可動席の部品を交換する。全体事業費は概算で10億円程度を見込んでいる。
 市は本年度予算で、同センターの大規模改修工事実施設計業務委託費に2239万円を計上した。実施設計は年度いっぱいかけてまとめる。工事は2021年度に休館して1年間で施工する予定。大規模改修の調査業務は楠山設計(仙台市青葉区)が担当した。
 同センターの指定管理業務は、NPO法人の東松島市芸術文化振興会が担っている。指定期間は21年度まで。

外壁や空調設備などを大規模改修する東松島市コミュニティセンター

外壁や空調設備などを大規模改修する市コミュニティセンター

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