真岡土木の408号真岡南バイパス 盛土工680mを発注へ 寺内調整池容量は1910立方m

[2019/7/9 栃木版]
 県は真岡市の国道408号真岡南バイパス(L3100m)について、中央部約680mの谷地となっている区間の軟弱地盤対策工事が完了することから、第2四半期から順次、盛り土工事の発注を計画していることが分かった。当面は第2四半期に2件を一般競争で発注。県真岡土木事務所によると、残る区間についても一般競争を適用した工区割を設定し、第3四半期を目標に全区間で発注できるよう準備を進めていく見通しを示した。2カ所の調整池のうち(仮称)茅場調整池北は施工時期を検討しているほか、南の(仮称)寺内調整池については詳細設計で計画貯水量1910立方mに決めた。

 県が公表した6月期の発注見通しによると、第2工区の茅場地内で盛土工2件を一般競争、茅場と北側の第3工区の長田地内と合わせ、計3件の路盤工を指名競争でいずれも第2四半期に発注するほか、南側第1工区の寺内地内で同バイパスをオーバーパスする跨道橋の下部工2件を第2四半期に一般競争で発注する。

 同跨道橋は機能補償として、5カ所の市道等を集約。橋長が39m、幅員が7.5mで、上部形式はポストテンション方式PC中空床版桁。今年度発注する下部工は、杭基礎逆T式橋台2基。基礎は場所打ち杭φ1200とし、A1橋台が16本、A2橋台12本。設計はシーアイエス(宇都宮市)が2015年度にまとめた。

 調整池は国道294号交差点付近の寺内調整池と水路横断部南北(茅堤調整池)を合わせ2カ所を計画。茅堤調整池は排水路で南北に分離されており、南側は18年度までに工事が完了。北側については今後、施工時期を検討していくとしている。北側の調整池の流入面積は6haで確率降雨が10年とし、容量には5878立方m。オリフィス径は190ミリ、放流管はφ400で計画した。茅場調整池の詳細設計は、新日本建設コンサルタンツ(宇都宮市)が担当した。

 寺内調整池は、流入面積が7.2ha。確率降雨年は10年で、計画貯水量は1910立方m。オリフィス径が580~200ミリ、放流管はφ900~600で計画。設計は流末は294号東側に流れる一級河川五行川で、294号を経由する放流先までの管渠等工事については先行して始まっている。

 工事に先立つ道路詳細設計は、起点となる南側の294号交差点から一般県道真岡筑西線まで1000mがシーアイエス。真岡筑西線交差点から真岡市道250号交差部までの中央部1400mが新日本建設コンサルタンツ。北側の主要地方道真岡上三川線までの780mに加え、軟弱地盤対策の工法の検討は、富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)が担当した。

 408号真岡南バイパスはこれまでの検討で、終点部の主要地方道真岡上三川線をオーバーパス(4車線化供用後)、区間内の主要3交差点については平面交差で交通を処理。交差点は起点の南側から294号、真岡筑西線、真岡市道250号の3カ所で、13年度に路線測量、14年度には道路詳細設計を行い交差点の形状などを検討、15~16年度にかけて道路整備に必要な構造物設計などを進めてきた。当面は暫定2車線により供用を目指すもので、公表の開通宣言では20年度の完了を見込み、事業費には約58億円を試算している。

 真岡南バイパスは、寺内地内の294号から分岐し、長田地内の真岡上三川線で、すでに4車線で供用している408号真岡バイパスに接続、鬼怒テクノ通りを構成する地域高規格道路。延長は3100mで、完成形は車道4車線の全幅が30m。設計速度は時速60km。

 同バイパスの4車線化による幅員構成は、本線18.5mに車道(W3.5m×4)の中央に分離帯2.0m、路肩1.25m×2を設置。車道の両側には沿道の機能補償として歩行者・自転車などが通行できる副道(W5.0m×2)を配置する。車道と副道の間には0.75mの施設帯を確保する計画。

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