苦竹ポンプ場を改築 雨水施設で設計公告(仙台市)

[2019/10/10 宮城版]
 仙台市は、合流式下水道の苦竹ポンプ場を現地に改築する。雨水施設として新設し基本設計業務に着手するため、9日に一般競争入札を公告した。23~25日まで参加を受け付け、11月5日に開札する。改築中の排水機能を維持する手法も検討する。市は、設備以外の改築費に約4~5億円を試算している。
 場所は宮城野区苦竹2-7-1。同ポンプ場は、合流式で建設したが、汚水管ルートの見直しに合せ、2017年度に汚水機能を廃止し雨水ポンプ場として機能している。このため、新ポンプ場は既存の雨水処理能力を変えずに毎分120立方mで再建する。
 改築工事の期間は、集水エリアが別の苦竹雨水ポンプ場から排水する計画で、苦竹と苦竹雨水の区間に接続管(口径1200mm)を新設し排水できるよう検討する。業務では接続管以外の機能維持の手法や現地改築の実現可能性を立案し、新ポンプ場の配置、施工手順をまとめる。履行期限は2020年3月31日まで。
 市は当初、設備更新合せポンプ場本体と建屋を耐震補強し、延命化する計画だった。18年度の耐震設計の結果、全面補強が必要で、改築した場合の工事費(土木と建屋)は、全面補強とほぼ同額となったため、現地改築を決めた。
 耐震補強の設計業務は、日本水工設計(東北支社・仙台市青葉区)がまとめた。概算工事費は、全面補強工事で約5~6億円、改築工事費では約4~5億円と試算した。

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