県教委補正のエアコン設置 高校が50校、特支12校 今年度に設計と工事発注へ

[2019/10/12 栃木版]
 県教委は、9月補正予算に夏の猛暑対策で県立学校特別教室へのエアコン設置11億1606万円を計上した。内訳は高等学校が50校で7億9260万円、特別支援学校は12校に3億2345万円。県施設課によると、補正では特別教室のうち防音のため窓を閉め切って使う音楽室とアイロンやガスコンロを使用する調理・被服室を優先するとし、高等学校121教室、特別支援学校は79教室に設置するとした。設計は県建築課に委任し10~11月、工事は規模の大きなものを県建築課、小規模なものは各学校で対応、今年度末までに発注する見通し。

 エアコンを音楽室に設置する高等学校は、宇都宮、宇都宮東、宇都宮南、宇都宮清陵、宇都宮中央女子、宇都宮白楊、鹿沼東、鹿沼南、鹿沼商工、今市、今市工業、日光明峰、上三川、小山西、小山北桜、小山城南、栃木、栃木農業、栃木工業、栃木商業、栃木翔南、壬生、佐野、佐野東、佐野松桜、足利、足利南、足利女子、足利工業、足利清風、真岡女子、真岡北陵、真岡工業、益子芳星、茂木、烏山、馬頭、大田原、大田原女子、大田原東、黒羽、那須拓陽、那須清峰、那須、黒磯、黒磯南、矢板、矢板東、高根沢、さくら清修-50校。このほかの10校は設置済とした。

 設置50校のうち調理・被服室にもエアコンを設置するのが、宇都宮中央女子、宇都宮白陽、鹿沼南、小山北桜、栃木農業、佐野松桜、真岡北陵、那須拓陽、矢板-9校とした。これら設置9校は、被服や食品等家庭科の専攻があり、使用頻度が高いと判断したため。

 特別支援学校は、全校全特別教室へ今回の補正で設置するもので、対象は設置済校を除く盲学校、聾学校、わかくさ特支、富屋特支、岡本特支、宇都宮青葉高等学園、今市特支、国分寺特支、足利特支、足利中央特支、益子特支、那須特支-12校。音楽室、調理・被服室に加え、理科室や社会科室などが対象。

 県教委は2021年度までの3年間で、75校530特別教室への設置を計画しており、20年度には実験などでガスバーナーなどを使う理科室や必修科目の社会科室を順次、進めていくという。

 本県には県立高等学校が60校、特別支援学校は15校あり、全体の特別教室数は1758教室。9月1日現在の設置数は、373教室で21.2%となっている。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.