宇都宮市補正 台風被害復旧で9.6億円 治水対策へ河川調査費計上

[2019/11/23 栃木版]

 宇都宮市は、一般会計に9億4329万円、下水道事業会計には2100万円の台風19号被害復旧費を盛り込んだ補正予算案を編成し、29日に開会する市定例議会に上程する。災害復旧費の内訳は、農地・農業施設が3億1984万円、八幡山の法面復旧に8000万円、柳田緑地のソフトボール場復旧には4億3400万円などとなった。建設関連では台風被害を受け、市管理河川の治水対策を再考するため調査費を配分したほか、清原中央小学校前の国道408号に歩道橋を新設するため予算化。下水道事業は、下河原水再生センターの復旧に向け、3カ年の債務負担行為6億8250万円を設定した。
下河原水再生センター復旧で債務

 一般会計の総額は、6億2654万円の減額補正。当初、新中間処理施設が今年度の完了を見込んでいたものの、2020年度に1年先送りしたため継続費を変更。同事業は17億8408万円減となった。

 建設関連のうち土木費には5000万円。横断歩道橋新設が2500万円、治水計画を立案すための流量分析や解析などの調査費には2500万円を配分した。台風19号では市中心部を流れる一級河川田川が越水したほか、市西部の同姿川も氾濫した。これら県管理河川に流れ込む市管理の支川全般について流量分析などを行い、治水対策を再考していくもの。

 農林水産業費には1億1449万円。国の災害査定に向け、農地や農業用施設の復旧額が固まってきたため、農業者自らが行う農地等復旧事業の2分の1を補助。また、農業機械や生産施設の再建費用などの補助率を10分の6に拡充する。県補助金の交付決定に伴う圃場整備費として7823万円を追加。農地耕作条件改善事業補助などに活用するほか、水路や農道などを保全する多面的機能発揮等には725万円を増額した。

 商工費には3063万円。老朽化しているオリオン通りのアーケードを改修するため、曲師町組合への補助2618万円を追加したほか、観光振興促進事業の申請件数が当初の計画を上回ったため2件分445万円を予算化した。

 災害復旧費には8億8929万円。このうち農業関係が3億1984万円で、市が直接施工する583カ所の農地と283カ所の施設を復旧する。施設の中には鬼怒川中部土地改良区が管理する鬼怒川の逆木サイフォンの復旧工事費も盛り込んでいる。

 公園緑地災害復旧費は8000万円で、法面が崩落した八幡山公園の復旧工事費。社会教育施設では、鬼怒川の河川敷にあるソフトボール場の復旧工事等として4億3400万円。このほか北山霊園の法面復旧のための工事費も予算化した。

 下水道事業会計には2100万円で、発災から3カ年の債務負担行為と合わせ7億0350万円の復旧費を計上した。地下に格納されたポンプ施設が水没したため、電気系統に不具合を起こし同施設等の全面更新が必要としている。市はJS日本下水道事業団に施工委任せず、市内業者等に自前で工事の発注を計画している。

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