真岡土木の294号二宮拡幅 4100mを4車線に拡幅 設計揃い20年度用地調査

[2019/12/29 栃木版]
 県は、真岡市の国道294号二宮拡幅4100mの整備に伴う設計業務を発注し、2020年度からの事業化に備える。南側の優先区間2200mは道の駅「にのみや」に西側からアクセスする主要地方道栃木二宮線バイパスとの交差点を含む道路修正設計を実施。北側の1900mについては道路設計が未実施で、交差点1カ所を含む北側を山都(真岡市)、南側も交差点1カ所を含めシーアイエス(宇都宮市)が落札。県真岡土木事務所によると、20年度には用地取得に備え、交差点部等の用地調査に着手する見通しを示した。

 二宮拡幅は中間地点の一般県道下野二宮線との交差点(久下田西4丁目交差点)で、南北2工区に分け整備を計画。南側2200mについては15年度に道路詳細設計をまとめ、南側を富士コンサルタンツ(宇都宮市)、北側は協和測量設計(同)が落札。修正設計も両コンサルが担当し、栃木二宮線バイパスとの交差点は、富士コンサルタンツが担当する。

 今回の設計は、新設1カ所の交差点と既設の交差点3カ所の見直しに加え、歩行者の動線を考慮した歩道に修正するため実施。北側の1900mについては道路法線を確定し、拡幅に伴う交差点等用地調査に備えていくとした。

 同地の294号は幅員22mで都市計画決定しており、幅員構成は車道3.25m×4車線の両側に自転車通行帯1.5m×2、両側の歩道は2.5m×2を確保する。上下線の車道との間には中央分離帯1mを設置、主要交差点では右折レーンを確保する。ルート等は、都市計画道路3・3・2号真岡二宮線と整合した計画としている。

 南側2200mの主要交差点は、南側から道の駅「にのみや」・栃木二宮線バイパス、一般県道岩瀬二宮線・栃木二宮線、真岡市道275号線・同1010号線(久下田西3丁目交差点)、下野二宮線・一般県道西田井二宮線の4カ所。一般部の用地は取得済だが、右折レーン設置と延伸に伴い交差点部の隅切り等で用地取得を進めていく。

 同区間を除く294号は、真岡市街地の八木岡バイパスの完成に加え、南側の茨城県区間では4車線整備が完了。真岡南バイパスも20年度に暫定2車線による供用見通しが立っており、交通量の増加が見込まれている。二宮地区の北では408号が合流し、交通容量が2車線に制限される同区間がボトルネックとなっており、早期の改善の必要性が指摘されてきた。全体事業費には20億円を試算している。

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