那須塩原市新年度予算案 新庁舎は設計に債務負担 箒根地区一貫校へ設計工費

[2020/2/18 栃木版]
 那須塩原市は17日までに2020年度当初予算案を発表し、一般会計は前年度当初比で4.4%増の495億円となった。普通建設事業費は、25.3%増の64億1977万円。主な建設関連事業では道路整備事業などのほか、新庁舎整備への設計、JR那須塩原駅周辺まちづくりのビジョン策定、2カ所での放課後児童クラブ整備事業、鳥野目浄水場での各種整備を挙げている。箒根地区では義務教育学校に向けて、体育館の解体や改築等に向けた設計や工事を進めていく。 =2面に主要建設関連事業と予算額
鳥野目浄水場は配水池更新

 建設関連の新規および主要事業では、農村基盤施設整備事業に7433万円を計上し、湯宮地区の農道整備工事のほか、三本木佐野地区で農業用排水路整備の設計や工事等を実施する。国民体育大会推進事業には9758万円を計上。馬術競技会場の実施設計および工事、トライアスロンの競技会場の整備工事を実施する。

 箒根地区義務教育学校施設整備事業には、8110万円を計上。同地区の関谷小学校・大貫小学校・横林小学校・箒根中学校を統合した箒根地区義務教育学校の整備を計画しており、関谷小学校に設置を予定。現体育館の解体設計および工事、新体育館への改築設計、体育器具庫の解体および改築に向けた設計や工事、外構設計、倉庫解体工事を実施するとしている。

 新庁舎整備事業は、基本設計および実施設計に、20~21年度にかけて3億7800万円の債務負担を設定。新庁舎整備事業と合わせた、那須塩原駅周辺まちづくりのビジョン策定には1400万円を配分している。

 放課後児童クラブ整備事業には1億0811万円を計上。稲村小学校と青木小学校で設計および新築工事を行うとした。公園整備では、戸田水辺公園のせせらぎ水路撤去および広場整備工事、烏ヶ森公園の園路機能補償工事および駐車場整備工事などに9923万円を配分している。

 道路では、社会資本整備総合交付金事業に1億3293万円を計上し、島方横2号線の改良や松浦町稲村線の浸透池整備工事を実施。防災・安全交付金事業には4億2937万円を計上し、新南・下中野線など3路線の改良、石丸・鍋掛線など3路線の舗装改築のほか、大田原街道線など4路線で路側帯薄層カラー舗装工事を実施。地方創生道整備交付金事業には6億0730万円を計上し、新南・下中野線など3路線の改良、穴沢油井線など4路線の舗装改築のほか、蛇尾川橋橋梁の上部工事を実施する。

 スポーツ施設では、くろいそ運動場整備事業に1億3800万円を計上。体育館の床や照明等の改修工事などを実施する。三島体育センターには3480万円を計上し、屋外トイレ更新へ設計や工事を実施する。

 特別会計では、温泉事業が34.8%増の9729万円。温泉給湯設備改修工事には、20~21年度にかけて8000万円の継続費を設定した。産業団地造成事業は65.8%減の2億3802万円で、19年度から工事に着手した那須高林産業団地の造成を進めていくとしている。

 企業会計の水道事業の資本的支出は11.9%増の19億9235万円。石綿セメント管等の老朽管の更新、配水管や配水施設の整備などを進めていく。鳥野目浄水場については、第3配水池更新工事で20~21年度にかけて、7億3282万円の継続費を設定。同浄水場の更新詳細設計には、20~22年度にかけて1億3288万円の債務負担行為を設定。県営農村振興総合整備事業に伴う配水管移設工事については、20~21年度にかけて1億5980万円の債務負担行為を設定した。

 下水道事業は農業集落排水事業と合わせ、20年度から企業会計に移行。資本的支出は、18億8187万円となった。市街地周辺の生活環境向上と公共用水域の水質保全に向けた管渠整備や、水処理センターの設備更新を重点的に進めるとしている。

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