県内事業費が1680億円 丸森地区/砂防堰堤群に10億円(東北整備局 20年度予算)

[2020/4/1 宮城版]
 東北地方整備局は、国の2020年度予算が成立したことを受け、同局関係の予算概要を公表した。総額は前年度比1.0%増の1兆0114億円で、うち本県の事業費が同1.0%増の1680億円となった。ともに前年度並みの予算規模。新規事業箇所は、阿武隈川水系直轄特定緊急砂防事業に10億2500万円の事業費が付くなどした。同年度から工事を進め、24年度の完成を目指す。阿武隈川地区の砂防事業は、補助事業の砂防激甚災害対策特別緊急事業にも砂防堰堤15カ所分で計3億円の事業費を確保した。事業期間は22年度まで。
 同局の20年度予算は、2001年に国土交通省が発足して以来、過去2番目の規模。ただし、一般会計は6311億円で、残りの3803億円は東日本大震災復興特別会計(復興庁計上分)となっている。一般会計のうち、防災・減災、国土強靭化のための緊急対策には859億円が充てられた。
 本県の事業費を見ると、国交省計上分の一般会計が886億円(10.1%増)で、うち直轄事業が241億円(17.5%増)、補助事業が645億円(7.8%増)。復興庁計上分は793億円(7.5%減)で、うち直轄事業が383億円(2.5%減)、補助事業が410億円(11・6%減)となっている。
 阿武隈川水系直轄特定緊急砂防事業は、昨年の東日本台風によって沢筋が多数崩落し、土砂が河道を埋めたことで土砂・洪水氾濫につながったため、透過型砂防堰堤を整備して早期復旧と地域の安全性向上を図る。20年度は既設堰堤の改築を含む砂防堰堤工を実施する。
 補助事業の阿武隈川地区砂防激甚災害対策特別緊急事業は、土石流などで激甚な災害が発生した荒廃渓流に対し、再度災害を防止するため、県が砂防施設を整備する。20年度は砂防堰堤工を行う。
 阿武隈川流域ではすでに、直轄砂防災害関連緊急事業を進めており、砂防堰堤4基や床固工3基、強靭ワイヤーネット工4基を新設することになっている。こちらの全体事業費は約22億円で、19年度の当初予算や予備費、補正予算で確保した。
 工事はワイヤーネット工を松浦組(柴田町)、床固工を熱海建設(仙台市青葉区)に発注。砂防堰堤4基の工事は、内川流域丸森地区と内川流域五福谷地区の2件に分け、20年度の第1四半期に一般競争入札で発注する。
 20年度予算の新規事業ではこのほか、直轄が名取川日辺地区の堤防浸透対策事業に用地補償費として1億1600万円、仙台市内の国道45号電線共同溝(扇町地区第2期)に調査設計費や本体工事費などとして1億2000万円、富谷市内の国道4号交通安全対策(富ケ丘交差点)に調査設計費として1500万円を配分。
 新規の補助事業では、主要地方道築館登米線の栗原インターチェンジ(仮称)に改良工事費や用地補償費として2億円、丸森町内の雉子尾河大規模特定河川事業に橋梁下部工工事費などとして1億5000万円を盛り込んだ。
 継続事業では、復興庁関連の直轄事業で、三陸沿岸道路の気仙沼道路に337億6900万円、歌津本吉道路に3億1100万円、旧北上川河口部の河川改修事業に12億5700万円を充てるなどした。
 直轄の通常事業では、国道4号仙台拡幅に17億円、国道4号大衡道路に12億円、鳴瀬川(吉田川)の床上浸水対策特別緊急事業に21億3700万円、阿武隈川下流の河川改修事業に19億4700万円、鳴瀬川総合開発事業の多目的ダム建設に16億8600万円を盛り込むなどした。
 このほか、仙台塩釜港の港湾整備事業には通常分と復興庁分で計43億9500万円を計上した。

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