保育所建築を来月公告 工事費3億円/設備と外構は別発注(気仙沼市 唐桑地区)

[2020/4/23 宮城版]
 気仙沼市は本年度、唐桑保育所(仮称)の新築工事を建築、電気設備、機械設備、外構の4件に分離して発注する。建築は早ければ5月1日に一般競争入札を公告し、同月中に開札して落札者を決め、市議会6月定例会で請負契約の承認を得る考え。電気設備と機械設備は6月、外構は10月に一般競争入札での発注を予定している。7月に着工し、来年4月の開所を目指す。
 唐桑保育所は、唐桑町只越346-11他の市有地に建設する。仮設住宅が建っていた場所で、現在は更地となっている。敷地面積は3500平方m。園舎は木造平屋753平方mの規模。0~5歳児の保育室、乳児室、ほふく室、職員室、調理室、ホールなどを配置する。
 建物の屋根はR型を採用。0~1歳児の保育室には床暖房を入れる考え。敷地内には10数台程度の駐車場を設ける。近くにあるテニスコート周辺の駐車場も利用する。
 工期は建築と電気設備、機械設備がいずれも8カ月、外構が4カ月を予定。外構工事では園庭、遊具、フェンス、駐車場などを整備する。
 市は2020年度の第1号補正予算(3月補正)で、唐桑保育所の工事費に3億円、工事監理業務委託費に890万円、備品購入費に1000万円を計上した。
 新築の設計業務は菅伸建築設計事務所(仙台市・若林区)が担当した。新保育園の定員は75人だ、90人の認可が取れる規模としている。
 

面瀬保育所は6月補正で造成費など

 同市は、面瀬地区に面瀬保育所(仮称)の新築を計画しており、6月補正予算で建築設計費と造成工事費を計上する意向だ。建築工事は2021年度に発注し、22年4月の開所を予定する。
 面瀬保育所は、面瀬地域ふれあいセンター(松崎高谷299)の近くに新築する計画。民有地のため、これから買い上げる。用地取得費は予算に計上済み。敷地面積は2500平方mで、1.7mほど盛土して同センターの敷地と同じ高さにする。
 現地には市以外の者の手で土が積んであり、これが盛土造成に有効活用できるなら利用する。造成の測量設計業務は国際航業(気仙沼営業所・気仙沼市)に委託しており、7月までにまとめる。
 敷地内では擁壁の設置や下水道の切り回しなどが必要となるため、建物に活用できる土地は1800~1900平方mになる見込み。園舎は木造平屋750~800平方m程度の規模を想定。唐桑保育所と同様の諸室を確保する。駐車場は敷地内に500平方m程度のスペースが確保できればよいと考えている。
 6月補正予算に計上する新築の実施設計費は、1900万円強になる見込み。新保育所の定員は75人だが、唐桑と同じく90人の認可が取れる規模とする。

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