20年度農業農村整備事業 県営61地区に46.2億円 海道、蟹川堰など着手

[2020/8/6 栃木版]

 県農政部は、2020年度予算における農業農村整備事業の実施地区と配分額をまとめ、県営が11事業61地区に事業費が46億2020万円となった。新規では、海道(宇都宮市)など農地整備事業が5地区、水利施設整備が2地区、防災減災は蟹川堰(小山市・下野市)1地区、国庫の調査では畑地帯を含む農地整備で里西・星の宮(益子町)、寺小路(塩谷町)、親園鴨内川(大田原市)3地区に着手する。 =2面に県営と団体営実施地区と配分額

 事業別内訳は、▽中山間地域総合整備2地区2億4700万円▽農村振興総合整備が2地区に4億円▽農地整備事業経営体育成型は22地区22億2600万円▽計画設計や21年度採択を目指す計画樹立が国庫2事業10地区で1億5020万円▽同県単は3事業6地区2230万円となった。

 水利施設整備事業のうち、▽かんがい排水は継続の西前原(小山市・栃木市)に7000万円▽同基幹水利施設ストックマネジメント2地区1億2900万円▽農地集積促進型水利施設整備は4地区に5億5700万円▽農業水利施設保全合理化は芳賀台地2(市貝町ほか4市町)の菅又揚水機場修繕と西の原頭首工(那須烏山市・那珂川町)の実施設計として2地区に7300万円となった。

 農村地域防災減災事業のうち、▽河川管理者からの改善命令を前提とした農業用河川工作物応急対策は新規の蟹川堰を含む5地区に5億0190万円▽同ため池整備事業が江戸川温水ため池(那須町)1地区で8580万円▽農地中間管理機構との連携を前提とした農地耕作条件改善が3地区で3億5700万円-となった。

 中山間地域総合整備は、高原(矢板市・塩谷町)と馬頭中部(那珂川町)の継続2地区で事業の進ちょくを図る。このうち高原が農道工事、馬頭中部は活性化施設に着工する。

 農地整備は、新規5地区で換地や調査設計を行い、21年度以降の工事に備えるほか、稲毛田(芳賀町)は初年度から工事費を配分した。圃整工事に着手するのが椎谷(市貝町)、芳賀町北部第2(芳賀町)、中田原(大田原市)、馬門(佐野市)。面工事等進ちょくを図るため重点配分されたのは、刈沼川(宇都宮市)1億5000万円、下稲葉(壬生町)2億円、薬師寺・柴(下野市)1億7200万円、荒井町島(大田原市)2億円-など。

 水利施設整備で重点配分されたのは船生(塩谷町)3億3000万円で、頭首工の補修とともに用水路工事の進ちょくを図る。新規の蟹川堰も1億円を配分し、実施設計とともに上部工の修繕工事に着手する計画。耕作条件改善の江川(上三川町)は、2億7700万円を配分。延べ1060mの用排水路を施工する。

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