コロナ対策や基盤整備 森田知事 市町村長と意見交換

[2020/11/10 千葉版]

午前の部では13市町長と意見を交わした

午前の部では13市町長と意見を交わした

 森田健作知事と市町村長との意見交換会が9日、県庁で始まった。10日にかけて、地域を4つに分けて開催する。9日午前の部では、県南地域を中心とした13市町の首長らと新型コロナウイルス感染症対策や基盤整備、行財政運営などをテーマに意見を交わした。

 県と市町村の連携協力関係をさらに確かなものにしていくため、市町村が抱える地域の課題などについて、知事と市町村長が率直な意見を交換するもの。県から森田知事のほか、副知事や教育長、警察本部長、知事部局の各部長、企業局長、病院局長らが出席した。

 森田知事は冒頭、新型コロナウイルス感染症対策の取り組みや房総半島台風などからの復旧・復興状況などを説明したほか、延期となった東京オリンピック・パラリンピックについて、開催に向けて全力で取り組んでいく考えを示した。

 意見交換では、テーマごとに首長らが意見・要望し、森田知事が対応や施策の方向性を説明した後、担当部局長が詳細を回答する形で進められた。

 基盤整備については、館山市が館山港多目的観光桟橋の整備促進、勝浦市が国道297号松野バイパス工事の早期完了、いすみ市が停電防止予防伐採の財政支援、大多喜町が国道297号横山バイパスの整備促進などを求めた。

 森田知事は「県内経済の活性化や災害に強い県土構築のためには、社会基盤の整備は必要不可欠。皆さんと連携を図りながら事業を取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

 テーマごとの主な発言内容は次の通り。

■9日午前の部

【市町村の行財政運営】

▽君津市=公共施設などの適正管理に関する財源措置

【基盤整備】

▽館山市=館山港多目的観光桟橋の整備促進
▽勝浦市=国道297号松野バイパス工事の早期完了
▽いすみ市=停電防止予防伐採の財政支援
▽九十九里町=海岸津波対策事業に伴うコンクリート被覆の早期着工要望
▽大多喜町=国道297号横山バイパスの整備促進
▽鋸南町=東京湾口道路計画の推進

【安全・安心】

▽館山市=海岸や海岸駐車場の適正な管理
▽富津市=富津警察署移転に伴う、代替機能の確保

【教育】

▽市原市=「チバニアン」の見学環境整備に関する確かな支援
▽南房総市=安房地区の高等学校のあり方

■9日午後の部

【医療・福祉】

▽印西市=児童相談所の早期増設

【農業振興】

▽八街市=「国営北総中央土地改良事業完了後の受益拡大に向けた国による支援」の要請

【成田空港の機能強化、周辺の地域振興】

▽成田市=成田空港のさらなる機能強化に対応した、新たな市街地整備
▽富里市=成田空港周辺の地域づくりに関する「実施プラン」の実効性・実現性を担保するための早期事業化
▽多古町=圏央道と成田国際空港周辺道路網の整備促進

【基盤整備】

▽銚子市=洋上風力発電設備の設置などに伴う港湾整備に関する地元市町村負担金の軽減
▽佐倉市=印旛沼の総合的な対策、国道296号バイパス(八千代工区)
▽旭市=銚子連絡道路の整備促進
▽四街道市=一級河川鹿島川の溢水対策、主要地方道と県道の整備促進
▽印西市=国道464号北千葉道路の景観向上
▽白井市=県道千葉ニュータウン北環状線の早期整備
▽富里市=都市計画法第34条第12号の規定による規制緩和
▽酒々井町=基盤整備
▽神崎町=圏央道神崎インターチェンジ周辺開発の整備支援
▽東庄町=広域幹線道路網の早期完成

【教育】

▽多古町=県立多古高等学校の存続

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