北千葉道路関連を了承 市川~船橋 都計道の変更(県都計審)

[2020/11/20 千葉版]

北千葉道路関連など7議案を審議した

北千葉道路関連など7議案を審議した

 県都市計画審議会(会長・屋井鉄雄東京工業大学教授)が19日、千葉市内で開かれた。一般国道464号北千葉道路(市川市~船橋市)に関する都市計画道路の変更など7議案が原案通り了承された。北千葉道路関連については、今後、国土交通省との協議を経て、年度内の都市計画決定、2021年度の新規事業化を目指す。

 北千葉道路関連の都市計画道路変更5議案のほか、建築基準法第51条ただし書の規定による処理施設(産業廃棄物処理施設)の敷地位置2議案の計7議案を審議した。

 北千葉道路(市川市~船橋市)は、5つの都市計画区域にまたがるため、区域ごとに道路の位置や規模、構造などについて、1967~69年に都市計画決定。事業化に向けて必要な幅員や構造などがまとまったことから、一部の変更と自動車専用道路を新たに決定する。

 専用部の概要をみると、全体延長は1万4760m、4車線の代表幅員は23m。計画ルートが多数の一般道や鉄道と交差することや、路線の重要性などを踏まえ、市街地が進んでいる地域において、できる限り早期整備を目指すことなどから、高架構造を基本とする。

 ただし、現地の状況や構造基準などを踏まえ、外環から県道松戸原木線までの約1.6km、北総線交差部の松飛台地区約1.7km区間は、地下構造を採用する。

 計画ルート周辺は、市街化が進んでいる地域であり、用地取得面積を少なくすることなどを勘案し、ダイヤモンド型のハーフIC5カ所を整備する計画だ。

 一般部をみると、全体延長は1万7260m、4車線の代表幅員は55mとなる。一般道との最適なネットワークを形成するため、地表式を基本とする。鉄道との立体交差4カ所、幹線街路などとの平面交差14カ所を計画している。

 審議会で県は、総事業費や専用部での直轄事業と有料事業の内訳などについて、国による事業化の手続き中で明らかになる見通しを示した。

 北千葉道路は、外環道と成田空港を最短で結ぶ計画延長約43kmの幹線道路。沿線地域の慢性的な交通混雑の課題を解決するとともに、首都圏の国際競争力の強化はもとより、災害時の緊急輸送路としても機能する重要な道路となっている。

 鎌ケ谷市から印西市間の約19.7km区間が整備済み。残る区間のうち印西市から成田市間の約13.5kmが整備中で、市川市から鎌ケ谷市間の約9kmが未整備となっている。

 市川市から鎌ケ谷市間は、東西方向の幹線道路が脆弱なため、国道464号や並行する県道などでは、慢性的に渋滞が発生しているほか、災害時の緊急輸送ネットワークの強化が急務となっている。

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