パシコンで基本設計 新ごみ処理施設 環境アセスも(東金市外清掃組合)

[2020/12/24 千葉版]
 東金市外三市町清掃組合は23日、新ごみ処理施設の建設に向けた業務2件の公募型プロポーザルについて、選定結果を公表した。環境影響評価・都市計画決定支援業務、基本設計策定・事業方式検討(PFI等導入可能性調査)業務ともパシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区)に委託した。契約金額(税抜)は順に1億6813万円、1985万円。2024年度の着工を目指す。

 同組合では、東金市、大網白里市、九十九里町を構成団体として「エネルギー回収型廃棄物処理施設」と「マテリアルリサイクル推進施設」を備えた、新たなごみ処理施設の整備を推進。3月に策定した「新ごみ処理施設整備基本計画」を踏まえ、基本設計などに着手する方針だ。

 業務内容をみると、環境影響評価・都市計画決定支援業務では、新ごみ処理施設の整備・稼働に向けて、県環境影響評価条例に基づく環境影響評価を実施。併せて、都市計画決定を変更するために必要となる図面や申請関係資料の作成を支援する。業務期間は24年3月29日まで。

 一方、基本設計策定・事業方式検討(PFI等導入可能性調査)業務では、土木、建築、機械設備の基本設計をとりまとめるほか、▽基本処理フローの作成▽施設配置・動線計画▽工事提案条件書の作成▽工事提案図書の審査▽事業スケジュールの検討──などを進めていく。

 また、新ごみ処理施設の整備・運営に関し、公共が事業を直接担う公設公営方式またはPFIなどの民間活用型手法について、市場調査を実施。事業スキームやVFMなどを検討し、最適な事業方式を選定する。業務期間は22年3月25日まで。

 新ごみ処理施設の建設候補地は東金市上武射田地区。非線引き都市計画区域で、建ぺい率60%、容積率200%。農地や山林となっており、敷地面積は約3万2000平方mとなっている。

 主な施設の規模をみると、エネルギー回収型廃棄物処理施設はストーカ式焼却炉で、日量62.5t×2炉の125t。マテリアルリサイクル推進施設は日量18tとなっている。

 新ごみ処理施設は、工場棟や管理棟、計量棟などの建築物と、洗車場や防災調整池、駐車場、構内道路、緑地などの付帯施設で構成する。

 事業方式は▽公設公営▽公設+長期包括運営委託▽公設民営(DBO)▽民設民営(PFI)──などを想定。他自治体の予定価格単価の実績を使用した事業費(税込)は、設計・建設費154億4000万円、20年間の運営費105億8000万円の計260億2000万円を概算している。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.