保育園建替に継続費 21年度予算案 過去最大463億円(我孫子市)

[2021/1/28 千葉版]
 我孫子市(星野順一郎市長)は、2021年度予算の編成を終え、3月議会に上程する予算案として各部署に通知した。一般会計は前年度当初比12.4%増の総額463億8000万円。特別3会計を加えた支出規模は同7.2%増の721億0900万円。一般会計予算案は新クリーンセンターの整備に伴い過去最大となった。湖北台保育園の再整備事業に伴う経費として21~22年度2カ年で総額3億9140万円、東消防署湖北分署の設計費として21~23年度の3カ年で同6510万円の継続費を設定している。

 一般会計の普通建設事業費は80億8347万円(前年度比178.3%増)で、補助事業が19億9840万円(同1.4%増)、単独事業が60億8507万円(同551.9%増)。このうち約60億円は、新クリーンセンターの整備に伴うもの。

 一般会計および特別会計のうち、新規事業など政策的経費の総事業費は97億7511万円。生涯学習センターや近隣センターの改修、湖北台保育園の建て替えに必要な予算を計上している。

 建設関連の詳細をみると、生涯学習センターの施設管理事務には1億5214万円を配分。空調設備更新工事に着手するとともに、火災受信盤更新工事に向けた設計を進める。

 庁舎維持管理には6991万円を計上。議事堂の空調設備更新や東別館の大規模改修工事に向けた設計を委託、本庁舎冷却塔などを更新する。

 市民・近隣センター等施設維持管理には1億4533万円を予算化。天王台北近隣センターや布佐南近隣センターの外壁や屋根を改修、根戸・天王台北・布佐南近隣センターの給排水設備更新へ向け設計に着手する。

 湖北台保育園の整備事業には2億3635万円を確保するとともに、2カ年で総額3億9140万円の継続費を設定。保育園隣地の「わくわく広場」の敷地内に、保育園園舎とわくわく広場の複合施設を整備する。

 構造・規模は、S造2階建て延べ612平方m。敷地面積は806平方m。建築面積は404平方m。基礎工法は、杭基礎プレボーリング埋込工法。定員は60人。4月に総合評価方式で発注、6月議会に工事請負契約に関する議案を上程する予定だ。設計は相和技術研究所・千葉事務所(習志野市)が担当。

 老朽化の著しい東消防署湖北分署の再整備事業には1964万円を予算化。併せて、設計費として3カ年で同6510万円の継続費を追加する。

 「湖北台地区公共施設(第1期整備)の整備方針」(18年策定)によると、建設予定地は、中里地区の若草幼稚園西側。規模は庁舎が延べ約1150平方m、訓練棟が延べ約600平方mを想定している。21~23年度の設計、24~25年度の建設を見込む。

 若草幼稚園移転後の着工となるため、共用開始時期は、当初目標の24年度から26年度に延びる見通しだ。

 指定生活事業所「あらき園」の維持管理には6362万円を投じ、本館の屋根と外壁の改修工事、食堂棟空調設備の更新に向けた設計を進める。

 一方、学童保育室の整備など14事業は、国の交付金を活用して実施するため、3月補正予算に関連経費を計上する。並木小・湖北台西小・布佐小学童保育室の空調設備更新に向け、設計に着手する方針だ。

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