22年度に総合体育を改修 公共施設の個別計画案 対象は24施設30棟(角田市)

[2021/2/3 宮城版]
角田市は公共施設の個別施設計画案をまとめた。計画期間は2021年度から10年間。適正規模や保全優先度を勘案し、施設ごとの中長期的なあり方、整備の具体的方針を盛り込んでいる。対象は学校を除く24施設30棟とし、主な実施計画案では総合体育館の長寿命化として22年度に改修を設定。さらに28年度の設備改修などを計画に盛り込んだ。
同市は1970~80年代にかけ集中的に公共施設を整備し、これらが一斉に大規模改修や更新の時期を迎える。そこで、個別施設ごとの現状評価を行い、それぞれ中長期的なあり方や施設整備の具体策を個別施設計画案としてまとめた。計画期間は21~30年度の10年間。対象施設は24施設30棟、総延べ床面積2万8696平方mとなる。教育施設は別途「学校施設個別施設計画」の中で計画を立てる。
対象施設のうち、10年後に築40年を経過する施設が21棟(延床2万0524平方m)に増加する見通しのため、劣化状況評価を行い計画的な老朽化対策が必要となる。そのため施設の管理・整備の基本方針に▽安全性の確保▽長寿命化の推進▽市民ニーズへの対応──の3本を柱に置き、再編・統廃合を検討するとともに、長寿命化型の保全整備に切り替えていく。また予防保全とすることで、費用のトータルコスト低減などを図る。
主な施設の概算事業費を含む実施計画案(別表参照)を見ると、長寿命化改修では、築35年の総合体育館について22年度に屋上・外壁部、そしてその後28~29年度に電気設備などを想定。スポーツ交流館は、研修所・体育館、浴室を対象に集約化・機能改修を含め26年度に実施する見通し。
総合保健福祉センターは、屋根・屋上、外壁の劣化が著しいことから、大規模改造を計画。築19年ではあるものの24年度に工事を進める見通し。いずれの施設も改修にあたって、工事の前年度に設計着手を想定している。

■角田市 主要施設の今後10年間の実施計画案(21~30年度) ※金額は概算事業費

施設名称 構造 年度
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
総合体育館 RC造
5968㎡
長寿命化
改修
長寿命化
改修
1億7900万円 7億6497万円
スポーツ交流館 研修所・体育館
RC造1370㎡
長寿命化
改修
浴室
RC造312㎡
3億9312万円
総合保健福祉センター SRC造
4131㎡
大規模
改造
3億5113万円
小田自治センター 公民館・集会所
RC造354㎡
長寿命化
改修
体育館
S造604㎡
1億9543万円
桜児童センター
[自治センターに転用]
園舎
RC造329㎡
転用改修
1250万円
北郷児童センター
[自治センターに転用]
園舎
木造405㎡
転用改修
2000万円
角田児童センター 園舎
S造401㎡
長寿命化
改修
8180万円
障害者就労支援施設のぎく 木造
388㎡
大規模
改造
3686万円

 

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