概算事業費が8.7億円 仙台西部の圃場整備21~26年度(仙台地方振興)

[2021/3/11 宮城版]
 県仙台地方振興事務所は、仙台市青葉区の倉内・大針地区県営土地改良事業計画をまとめた。事業面積は37ha。概算事業費は8億7800万円。狭小な水田は1区画1haを基本に整形する。事業期間は2021~26年度を予定する。採択されれば、県が土地改良事業法に基づく手続きを行って7~8月に実施設計に着手する見通し。

 同地区は、青葉区西部の上愛子地区に位置している。県営事業でほ場の大区画化、道路・用排水路を整備するため、事業計画を策定した。山間部の事業地は面積37haのうち29haを切盛土し、暗渠排水路を敷設。1区画の面積は1haを基本に、長辺は125m、短辺は80mで基本設計をまとめた。

 用水は、大倉ダムから取水し、愛子幹線用水路を経由して受益地区にかんがいしている。地区内の用水路は土水路で狭いため、同事業で4113mを新設する。水田下に埋設する暗渠排水工は29ha。排水路は7163m、道路工は5379mを計画する。

 工事では、法面勾配や標高差のある地形を生かして切り盛土する。山間部のため、平坦地の沿岸部と比べると区画面積は約2分の1で、実施設計では変形区画や支線道路、用水のルートと用水路の断面を確定させる。換地計画は、工事完了後の区画に対応して再編してまとめる。

 仙台市では、事業が見込まれる5地区を農業振興地域整備計画に盛り込み、県営ほ場整備を検討する。20年度までに日向地区1地区が事業化され、4月に採択されれば倉内・大針地区は2地区目。新たに野尻地区(太白区)11.6haで事業計画を策定し、11月に申請する見通し。

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