企業誘致へ移転元地活用 URリンケージが支援 只越など3地区(宮城県気仙沼市)

[2021/3/17 宮城版]
 気仙沼市は、本年度の移転元地土地活用支援業務をURリンケージに委託した。業務委託に当たっては昨年12月10日に随意契約した。この業務では、小泉、松崎片浜、唐桑只越の3地区で企業誘致を進めるため、調査や資料作成、誘致活動の支援などを行ってもらう。履行期間は3月31日まで。

 3地区では市が防災集団移転促進事業で買い上げた土地などを産業用地として活用し、企業誘致を進めたい考え。移転元地の活用に当たっては2018年度に復興庁の「土地活用促進等モデル調査」事業を活用し、検討を進めた経緯がある。この調査結果に基づいた具体的な土地活用策として、企業とのマッチングの取り組みなどを進める。

 小泉地区は約3.8haの土地を産業用地として提供することを想定。一部には民有地が含まれている。すでに市のホームページで事業者向けに用地情報(宅地カルテ)を公開している。

 対象地はA~Cグループに分類。Aは4宅地、Bが1宅地、Cが2宅地。いずれも登記地目は宅地で、災害危険区域に指定されている。三陸沿岸道路の小泉海岸インターチェンジから約2kmの距離に位置している。 

 市によると、現時点で鎌倉ビール醸造が国の津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地等補助金を活用して小泉地区に立地する予定。同社は同補助金の第10回公募で採択された。市は誘致に向けて、本年度に大和不動産鑑定(東北支社・仙台市青葉区)に土地鑑定評価を委託した。ほかにも企業立地に関する複数の問い合わせが市に寄せられている。

 松崎片浜地区は、土地区画整理事業の区域外で新たに移転元地を活用して企業誘致を進める。対象面積は約3ha。今回委託する土地活用支援業務は、この区域外が対象となる。

 約4.8haの区画整理事業地内については、北街区と南街区の商業地を一体的に利用してもらうため、2019年度に立地事業者を募集し、1者から申し込みがあったものの、まだ契約には至っていない。

 只越地区は、三陸沿岸道路を下りて唐桑半島方面に向かう海岸沿いの近辺で、防集跡地の活用を計画。この辺り一帯はまだ河川や防潮堤、避難道路など複数の復興工事が動いている。まずは小泉地区と同じような宅地カルテをホームページに掲載するため、土地活用支援業務で資料作成などを行ってもらう。

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