鹿島JVで7月着工へ 新病院建築の施工者公表(仙台厚生病院)

[2021/3/24 宮城版]
 一般財団法人厚生会仙台厚生病院(仙台市青葉区、目黒泰一郎理事長)は23日、東北大学雨宮キャンパス跡地に移転する新病院の新築工事の施工者を、鹿島建設・橋本店・阿部和工務店JVに決定したと発表した。7月の着工を予定し、2023年度末竣工を目指す。新病院は免震構造のS造9階建てで、409床を全室個室化する。24年度開業を目指す。

 施工者の選定は1月以降に行われ、2月から3月上旬に鹿島建設(東北支店・仙台市青葉区)と地元本社の橋本店(仙台市青葉区)、阿部和工務店(同)JVに決定した。基本・実施設計は、佐藤総合計画(東北事務所・仙台市青葉区)が担当した。工事費は公表しない。

 新病院は、雨宮キャンパス跡地西側の敷地4万1262平方mに建設する。敷地中央に病院棟と別棟でS造3階建てのエネルギー棟、保育所を整備する。総延べ床面積は約4万6297平方m。病床数は変えずに全室個室化し、床面積は既存病院(約2万7800平方m)の1.6倍に拡充した。

 「杜の都の次世代型先進病院」をコンセプトに、従来の心臓疾患・呼吸器・消化器の医療分野を踏襲する。院内には用途を限定しない空間や講堂・会議室の設置、リハビリ訓練施設を整備する。病院の南北には将来の増築に対応できる空間を確保した。

 新築工事は、7月の着工を予定し、23年度中の竣工を予定する。敷地内の緑地帯整備やS造3階建ての院内保育所の建設工事も同JVが施工する。同病院は、8年に現病院を青葉区区広瀬町に設置した。16年にイオンモール(千葉市)と雨宮キャンパス跡地に仙台厚生病院を設置することで合意したと発表した。

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