大規模工事が10件 DBで研究所移転(千葉市発注予定)

[2021/4/2 千葉版]
 千葉市は1日、2021年度発注予定を公表した。3億円以上の大規模工事は10件を計画しており、入札方法は全て一般競争入札となる。WTO対象案件の環境保健研究所整備工事は、月内にも一般競争入札の手続きを開始する予定。若葉区みつわ台3丁目と中央区宮崎2丁目で実施する雨水貯留槽の新設工事は7月ごろ発注する方針だ。

 環境保健研究所移転整備事業については、今年度予算で8600万円を計上するとともに、25億2650万円の債務負担を設定。総合保健医療センターの大規模改修に伴い、環境保健研究所を大宮町第二団地跡地に移転する計画。施設規模はRC造3階建て延べ4110平方m。設計・施工一括(DB)方式を採用し、23年度の供用開始を目指す。

 下水道排水施設工事3件は7月ごろ発注する方針。若葉区みつわ台3丁目と中央区宮崎2丁目で雨水貯留槽の整備を進めていく。施設規模は順に7500立方m、7000立方m。中央区弁天4丁目では推進工法で延長550mの雨水管を布設する。

 村田雨水ポンプ場の沈砂池改築工事については、電気設備と機械設備の2件に分離して、7月ごろ発注する見通し。工事概要は、電気設備が運転操作や監視制御、機械設備が沈砂池となっている。

 このほか、4月ごろに幕張新都心拡大地区新駅駅前広場等整備工事、7月ごろに朝日ケ丘中学校大規模改造工事や南部浄化センター汚泥濃縮電気設備改築工事、10月ごろにフクダ電子アリーナ競技用照明改修工事を発注する予定だ。

 市全体の発注予定工事は、千葉市が457件、市水道局、市病院局、市住宅供給公社が各4件となっている。

建設工事関連業務166件委託

 同市は21年度、建設工事に関する業務166件を委託する予定だ。その内訳をみると、入札方法別では、一般競争入札164件、指名競争入札2件。四半期別では、第1が92件、第2が67件、第3が7件となっている。

 花見川図書館の大規模改修に向けた実施設計業務は第1四半期に委託する。老朽化した花見川図書館を改修し、こてはし台公民館の機能を加えた複合施設として整備する計画。22年6月~23年3月に工事を進め、同4月のリニューアルオープンを目指す。

 稲毛区役所と緑区役所の大規模改修実施設計業務を第1四半期に盛り込んだ。履行期間は約7カ月を想定。施設規模は、稲毛区役所がRC造地下1階地上3階建て延べ5247平方m、緑区役所がRC造地下1階地上4階建て延べ5133平方mとなっている。

 このほか、JR蘇我駅と稲毛駅の東口駅前広場に関する基本計画検討業務は、第3四半期に指名競争入札で委託する方針だ(詳細は市ホームページを参照)。

◆千葉市の大規模工事発注予定表(3億円以上)

発注時期 業種 工事名 工事概要
1 4月ごろ 建築 千葉市環境保健研究所整備工事 RC3F延床:約4,110平方m研究所新築
2 4月ごろ 土木 幕張新都心拡大地区新駅駅前広場等整備工事(3-1) 駅前広場整備A15,000平方m、道路改良工事L266m
3 7月ごろ 土木 下水道排水施設工事(みつわ台雨水2-1) 雨水貯留槽約7,500立方m
4 7月ごろ 土木 下水道排水施設工事(弁天雨水3-1) 推進工路線延長約550m
5 7月ごろ 土木 下水道排水施設工事(宮崎雨水3-1) 雨水貯留槽約7,000立方m
6 7月ごろ 建築 千葉市立朝日ケ丘中学校大規模改造工事 校舎(3[10]棟)の外部改修、校舎の内部改修、校舎トイレ改修
7 7月ごろ 電気 南部浄化センタ-汚泥濃縮電気設備改築工事 受変電設備、監視制御設備、運転操作設備
8 7月ごろ 電気 村田雨水ポンプ場沈砂池電気設備改築工事 運転操作設備、監視制御設備
9 7月ごろ 機械器具 村田雨水ポンプ場沈砂池機械設備改築工事 沈砂池設備
10 10月ごろ 電気 フクダ電子アリ-ナ競技用照明改修工事 Jリ-グ基準改定、老朽化に伴う競技用照明改修

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.