[2021/4/16　千葉版]
　県土整備部は15日、2021年度の発注見通しを発表した。工事は一般競争161件、指名競争493件、随意契約1件の計655件を計画している。山武合同庁舎や金ケ作県営住宅(第二期)、市原高等技術専門校の新総合実習棟など大型建築工事は、いずれも3件に分離して発注する方針だ。

　部局別の工事発注予定件数は表の通り。長生土木事務所が最も多い64件。流山区画整理事務所44件、葛南土木事務所40件、柏区画整理事務所36件、成田土木事務所35件と続く。

　大型案件をみると、山武合同庁舎(東金市)の建設工事は建築、機械設備、電気設備の3件に分離。第2四半期に建築と電気設備、第3四半期に機械設備を発注する。施設規模は事務庁舎がRC造4階建て延べ4977平方ｍ、車庫・倉庫棟がS造2階建て延べ589平方ｍ。工期は19カ月を想定している。

　金ケ作県営住宅(松戸市)の第二期建設工事は3件に分離し、第2四半期に建築、第3四半期に機械設備、電気設備を計画。RC造5階建て延べ3360平方ｍ規模の3号棟を新築するもので、工期は14カ月を見込む。

　市原高等技術専門校(市原市)の新総合実習棟建設工事も3分離。第2四半期に建築、第3四半期に機械設備と電気設備を発注する見通し。施設規模はS造平屋2743平方ｍで、工期は16カ月を設定している。

　橋梁の上部工では、第2四半期に北千葉道路の仮称・土屋橋(成田市)、第3四半期に仮称・黒部川新橋(東庄町)や長生グリーンライン4号橋(茂原市)などを発注する。

　下水道関連では、第2四半期に手賀沼終末処理場で放流ポンプの更新工事と水処理第1系列の最終沈殿池汚泥掻寄機更新工事、江戸川第一終末処理場で発電機棟の建築工事を計画している。

業務委託で初めて公表

　県土整備部は、建設工事に関する業務委託について、初めて発注見通しを公表した。100万円を超える調査や測量、設計などが対象で、業務325件をとりまとめた。

　その内訳をみると、公募型指名競争入札2件、指名競争入札321件、随意契約2件。四半期別では、第1四半期211件、第2四半期101件、第3四半期13件となっている。

　主なものをみると、第1四半期に夷隅合同庁舎(大多喜町)の建築工事実施設計、第2四半期に仮称・基幹家畜保健衛生所(匝瑳市)の新築工事実施設計をそれぞれ公募型指名競争入札で委託する。

　このほか、第1四半期に指名競争入札で水産総合研究センター東京湾漁業研究所(富津市)の建築工事実施設計、第3四半期に随意契約で千葉リハビリテーションセンター(千葉市緑区)の建築工事実施設計をそれぞれ委託する見通しだ(詳細は、ちば電子調達システム参照)。

◆発注部局別の工事発注予定件数（県土整備部）