5事業で従来手法 PFI導入の検討結果(県まとめ)

[2021/6/19 千葉版]
 県資産経営課は、「千葉県PPP/PFI手法活用ガイドライン」に基づき、2020年度に実施したPFI導入の検討結果をとりまとめた。企業局本局新庁舎建設事業など5事業を対象とし、いずれも従来手法による整備が妥当とする結果が出された。

 対象事業は▽企業局本局新庁舎建設事業▽県立学校長寿命化対策事業(船橋高等学校)▽県有施設再整備事業(安房合同庁舎)▽県有施設再整備事業(鴨川庁舎)▽香取警察署庁舎整備事業──の5事業。

 いずれも施設の種類が建築物で、事業規模が施設整備費(設計費と建設費の合計)10億円以上であることなどから、導入検討対象事業となった。事業担当課で予備検討として、PFIの適性確認や簡易なVFM評価を実施した。

 企業局本局の新庁舎建設事業は、分散配置されている本局機能を集約化するとともに、県庁との災害対応の連携を強化するため、県庁近傍に新庁舎を建設する。

 整備予定場所は千葉市中央区中央4。施設規模はRC+S造地下1階地上8階建て延べ1万2300平方m。建設・整備期間は22年度から25年度までとする。

 船橋高等学校の長寿命化対策事業では、老朽化が顕著になっているため、目標使用年数80年までの長寿命化を見据え、大規模改修工事を実施する。対象となる6棟の施設規模は1万3579平方m。建設・整備期間は22年度から26年度までを想定している。

 安房合同庁舎の再整備事業は、現在の安房合同庁舎と館山地区の庁舎がいずれも耐震性能が低く、早急な対応が必要な状況であることから、館山地区にある出先機関を集約化する。

 旧安房南高校跡地の一部を活用する方針で、施設規模は事務所棟がRC造4階建て延べ6300平方m、書庫・車庫棟がS造2階建て延べ2200平方m。建設・整備期間は24年度から26年度までとする。

 鴨川庁舎の再整備事業は、現在の鴨川庁舎が築55年、鴨川地域保健センターが築44年それぞれ経過し、老朽化が著しく、早急な対応が必要な状況であるため、両庁舎を集約化する。

 鴨川地域保健センター敷地内に整備する計画で、施設規模は事務所棟がRC造3階建て延べ1600平方m、書庫・車庫棟がS造2階建て延べ500平方m。建設・整備期間は24年度から25年度までを予定している。

 香取警察署の庁舎整備事業は、築44年が経過し、老朽化や狭隘化が著しく、警察運営において支障があることから、現庁舎の敷地内で建て替える計画だ。

 施設は、庁舎棟がRC造4階建て延べ4000平方m規模、車庫棟がRC造2階建て延べ400平方m規模を想定。建設・整備期間は23年度から26年度までを想定している。

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