杉山にBP900m計画 黒田市塙 真岡線 道路詳細と橋梁設計 真岡土木

[2021/07/10 栃木版]
 県は、市貝町杉山地内(杉山銀座)の一般県道黒田市塙真岡線の狭あい区間の改善で、現道拡幅区間1期工区1100mが本年度にも完了することから、北側のバイパス区間900mの道路詳細設計を早ければ月内にも発注する見通しとなった。バイパス予定区間の用地の大半は、小貝川沿岸2期ほ場整備事業で取得済み。県真岡土木事務所によると、バイパス区間で一級河川続谷川を渡河する新橋が斜橋となることから、道路詳細設計で検討後、9月にも橋梁詳細設計の発注準備を進めていく見通しを示した。

 杉山銀座から北に続く黒田市塙真岡線は、バイパス整備を見据え暫定的な対策として2019年度、交互通行の南北2カ所に待避所を設置した。バイパス予定区間の用地の大半は、ほ場整備事業により創出済みとしているものの、現道分岐とタッチ部について用地取得の必要があるため、県単交差点等緊急安全対策事業を活用して現道2カ所に待避所を設置し、車両の交互通行や歩行者の安全を確保している。

 待避所を設置した区間は、小貝小学校の通学路に指定され、地域住民や未就学児を含め日常的に利用されているという。

 バイパスは、杉山銀座中央付近から現道西に分岐。続谷川を斜めに横断し、同県道から西に分岐する一般県道杉山石末線と交差点を形成して、北側の杉山地内で現道にタッチする。計画幅員は10mで、片側に2.5mの歩道を確保する。

 すでに東洋測量設計(宇都宮市)が担当、路線測量に着手している。本年度は道路構造を確定する道路詳細設計とともに、斜めに横断する続谷川の橋梁詳細設計をまとめ、次年度の用地取得を見据えた用地調査の発注に備えていく見通しだ。

 事業箇所について町は、「とちぎの道現場検証」や県議会県土整備委員会を通じて、毎年のように県に要望してきた。

 本年度の県土整備委員会現地調査の要望内容によると、杉山から文谷地内に至る区間は、幅員が狭小で歩道も整備されていないことから、児童・生徒の通学時間帯は特に危険な状況と前置き。20年度中に大規模物流倉庫が建設され、大型貨物自動車などの交通量が増加しており、地元住民や学校関係者など多くの人から、早急な安全対策が望まれているとした。道路用地の一部が、ほ場整備事業で確保されていることから、安全な通学路確保のため、バイパスの設置を含め道路整備事業の早期完成を強く要望するとしている。

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