112カ所で48億円投入 事業概要 下小網中沢堰堤に着手 日光土木

[2021/08/17 栃木版]
 県日光土木事務所は、2021年度事業概要と実施予定箇所をまとめた。国庫・交付金と県単を含め112カ所に48億4000万円を投入する計画で、内訳は道路・街路事業が79カ所40億1000万円、河川砂防事業が33カ所8億3000万円。121号文挾バイパス1期工区3600㍍は、宇都宮今市線と普通河川飛土沢が連続する構造物や調整池の検討とともに、用地買収に着手。県単では小来川文挾石那田線岩崎が狭あい区間の改善に向け路線測量を、塩野室交差点東は現道拡幅に伴い中心線を決め詳細設計を予定する。砂防堰堤のうち、東小来川の新谷沢は堤高8㍍、堤長52㍍の透過型とし砂防指定地の申請を、新規の下小網中沢は地質調査や堰堤の詳細設計を行う。    =2面に事業実施予定箇所
 同事務所は管内に急峻な山岳部を抱えることから、災害時の被害を最小限に抑えるため▽防災減災対策の推進▽予防保全による公共土木施設の長寿命化▽通学路の歩道整備―など、安心・成長・魅力の3事業を重点に展開している。防災減災対策は、121号五十里で法面の安定化を図る災害防除対策を進めていくため、測量や設計で工種・工法を確定する。
 また長寿命化では、耐震化を含む橋梁補修や、トンネルの非常警報設備など更新・補修を進めていく。具体的には、大沢大桑線開進橋が床版・主桁・支承の補修や伸縮装置の交換を視野に補修設計を、栗山日光線六方沢橋も躯体や支承などの補修に着手するため設計を委託する。121号三ツ岩トンネルは、非常警報設備を更新するため押しボタンを更新。121号海尻橋は、複数年度で再塗装や主桁を補修する。
 121号文挾バイパスは、3600㍍の南端で立体交差する宇都宮今市線と飛土沢を渡河する構造物について、ボックス工と橋梁の両面から比較検討するほか、ルート3カ所に計画する調整池にも検討を加える。バイパス計画地は軟弱地盤が確認されており、工事用道路に活用するためアクセスする市道も限定されることから、施工計画検討業務を委託する。
 通学路の歩道整備のうち矢野口は、今市氏家線の狭あい区間1160㍍について片側2.5㍍を確保し、全幅10㍍に拡幅する。大室小学校の通学児童らの安全を確保することが目的で、区間内の跨道橋の新渡橋は側道橋を設置する。橋長は20.8㍍で、上部形式はプレテンション方式PC中空床版桁、下部工は杭基礎逆T式橋台2基とし、9月までに上下部工を発注する。
 119号水無バイパスは終盤となり、終点部の交差点の改良工事を実施するほか、暫定開削を進めてきた調整池1900立方㍍は供用後の今秋にも旧道を撤去し、完成形4300立方㍍にする掘削工事を発注する。
 河川事業では、継続の田川が同地の圃場整備事業田川沿岸地区と整合を図り、下野大沢停車場線田川橋から上流6000㍍を改修する。下阿久戸橋は橋長11.46㍍で、形式はプレテンション方式PC中空床版桁と直接基礎逆T式橋台2基とし、上下部工を年度末に発注する。
 日光地区の道路事業のうち、119号の電線地中化と歩道美装化の整備は、下鉢石工区250㍍の施工に向け、占用物件調査や用地補償を継続する。小来川清滝線滝ヶ原は、落石対策の擁壁や防護柵を整備するため、設計と用地補償を実施。120号竜頭の滝は右折レーン設置に向け、設計を行うほか、保安林解除申請を進めていく。
 栗山地区の道路事業は、川俣温泉川治線や黒部西川線の進ちょくを図る。若間地区の川俣温泉川治線バイパス2500㍍はルートを固め、トンネルを整備するバイパス区間を先行着手する。同区間にある3号橋はボックス工、2号橋はトンネル西側坑口に近接した10.1㍍のプレテンション方式PC単純床版桁とし、下部工はトンネルとの一体的な施工を検討している。トンネル長はC等級931㍍で、用地補償を進め、着工時期を検討。当面、起点側となる川俣温泉側の擁壁や路盤工事の進ちょくを図る。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.