市庁舎整備で3者の提案概要 年内にも選定へ(木更津市)

[2021/9/25 千葉版]
 木更津市は24日、市役所庁舎整備事業について、交渉権者の提案概要を明らかにした。民間施設の一部を賃借する庁舎整備を計画しており、木更津駅周辺でフージャースコーポレーション(東京都千代田区)と新昭和(君津市)、朝日庁舎周辺でイオンタウン(千葉市美浜区)と詳細協議を進めている。年内にも事業者を選定する方針だ。

 木更津市議会の市庁舎整備特別委員会協議会で明らかにした。同市は、庁舎整備に向けて民間事業者の提案を募集し、木更津駅周辺で3者、朝日庁舎周辺で1者を交渉権者に選定した。このうち、木更津駅周辺の吉村コンセクター・吉村コンパイン・永朗建設、プラスのグループが辞退したため、3者と詳細協議を進めている。

 提案概要をみると、木更津駅周辺では、フージャースコーポレーションが西口立体駐車場などの敷地3478平方mに、2棟で延べ1万8549平方m規模の複合施設を新築することを提案。機能は市庁舎や市民交流スペース、共同住宅、店舗とする。市民交流スペースを含む庁舎面積は約5400平方mで、駐車場は施設内に110台分を確保する。

 新昭和は西口立体駐車場や民有地など線路沿いの敷地7213平方mに、庁舎、共同住宅、自走式立体駐車場の3棟を建設する計画。施設規模は、庁舎が6階・棟屋1階建て延べ8435平方m、共同住宅が15階建て延べ1万0450平方m、立体駐車場が6階建て延べ7680平方m。面積は庁舎約4000平方m、市民交流スペース約1250平方mとし、駐車場は平面・立体あわせて371台を想定している。

 朝日庁舎周辺では、イオンタウンが現庁舎敷地3万8607平方mを活用し、東側の商業ゾーンに延べ2万4000平方m、西側の市役所・立体駐車場・保育園ゾーンに延べ1万5700平方mの施設を新築する構想。庁舎面積は約8000平方mとし、平面・立体駐車場は1130台のスペースを確保することを提案している。

 同市では、学識経験者や市職員で構成する庁舎整備事業者選定審査委員会(委員長・北野幸樹日本大学教授)を設置し、審査基準などの検討を進めている。協議会で示された審査基準案では▽事業の全体計画▽施設の整備計画▽庁舎の整備計画▽管理運営計画──の4項目が盛り込まれた。12月のプレゼンテーション審査を経て、同下旬にも審査結果を通知・公表する予定だ。

 庁舎整備支援業務は船場(東京都港区)が担当している。

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