事業費283億円概算 新病院の基本計画・設計(千葉市)

[2022/1/22 千葉版]
 千葉市は21日、新病院の基本計画と基本設計を公表した。幕張新都心若葉住宅地区に333床を備える新病院をECI方式で建設する計画。病院の施設規模は延べ3万3000平方mを想定し、事業費は283億円を概算している。日建設計(東京都千代田区)で実施設計を進めており、23年度の本体着工を目指す。基本計画策定支援・基本設計業務は日建設計・システム環境研究所共同事業体が担当。

 新病院の建設予定地は美浜区若葉3丁目1番26に位置する幕張新都心若葉住宅地区。小学校・公益施設用地のうち、新病院の敷地として3万4992平方mを想定。建ぺい率は60%、容積率は200%となっている。

 病床数は333床。延べ床面積は、病院部分が約3万3000平方m。その内訳は、病院本体棟・講堂棟が3万2173平方m、附属棟が784平方m、医療ガス棟23平方m。保育所・医療棟は約500平方mを確保する。

 施設構造は、病院本体棟がRC造一部S造(免震構造)、講堂棟と保育所・薬局棟、附属棟がRC造(耐震構造)とする。

 配置計画では、病院本体を花見川緑地に正対する形で配置し、緑豊かで広々とした川沿いの眺望を確保する。病院本体と新設小学校の間に防災ひろばを設け、講堂棟、保育所・薬局棟を病院南西側に配置する。本体棟の北東側を将来の増築可能スペースとし、病院機能の拡張に対応する。

 フロア構成は地上5階建てとする。1階に外来、放射線、検査、2階に手術、血管造影、ICU、中材、3階に新生児・乳幼児病棟、産科・婦人科病棟、新生児外来などをまとめ、4~5階を病棟とする。屋上にはヘリポートを整備する。

 整備手法はECI方式を採用する。ECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)は、設計段階から施工予定者を選定し、実施設計業務への技術協力を行い、仕様など決定後に施工予定者と工事契約を締結する方式となる。

 事業費は283億円を概算。その内訳は、設計・監理費9億円、本体工事費182億円、その他工事費38億円、医療機器など購入費44億円、情報システム整備費7億円、移設費3億円。

 実施設計のコンストラクション・マネジメント(CM)業務はプラスPM・シップヘルスケアリサーチ&コンサルティングJV、ECI発注支援業務はシップヘルスケアリサーチ&コンサルティング・プラスPMJVがそれぞれ担当している。

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