2022年度予算案は過去最大476億円 庁舎東別館を改修(我孫子市)

[2022/1/25 千葉版]

改修を計画している庁舎東別館

改修を計画している庁舎東別館

 我孫子市(星野順一郎市長)は、2022年度予算の編成を終え、3月議会に上程する予算案として各部署に通知した。一般会計は前年度当初比2.7%増の総額476億5000万円。特別3会計を加えた支出規模は同2.2%増の737億1400万円。一般会計予算案は、最終年を迎える新クリーンセンターの建設に伴い、2年連続で過去最大となった。庁舎東別館や休日診療所の大規模改修工事、資源化施設整備検討業務委託、布佐排水区の雨水幹線整備に必要な予算を計上している。

 一般会計の普通建設事業費は78億4361万円(前年度比3%減)で、補助事業が3億4532万円(同95%減)、単独事業が75億3928万円(同377.3%増)。

 建設関連の詳細をみると、我孫子駅構内へのエレベーター設置など鉄道駅バリアフリー設備整備事業に22~24年度の3カ年で限度額3億円の債務負担行為を、布佐排水区の整備(雨水幹線整備工事・5工区分)に22~23年度の2カ年で総額2億9000万円の継続費を設定。浸水被害が発生している布佐地区では、雨水排水を布佐ポンプ場まで円滑に排水するための雨水幹線を整備する。

 本庁舎他維持補修は第3回査定時の8330万円から、当初要求額に迫る2億2084万円まで大幅に復活。本庁舎や東別館、議会棟の改修工事を進める。

 主な経費は、東別館大規模改修の本体工事に1億0813万円、同電気設備工事に1757万円、議会棟議事堂空調設備等更新(電気・機械設備)に5229万円、本庁舎電灯設備等更新工事2596万円など。

 学校関連では、第二小学校の設計業務委託料1116万円のみ採択、我孫子中学校トイレ改修工事費(第一期)は、21年度補正予算で対応する。第四小学校の校舎改築に向けた基本計画策定は、現状把握を優先するため見送る。

 クリーンセンター関連では、廃棄物処理計画策定業務委託料766万円、資源化施設整備検討業務委託料として349万円を確保。第2次循環型社会形成推進交付金地域計画の策定に着手、既設焼却炉の解体跡地を活用して整備する資源化施設について、「リサイクルセンター整備詳細計画」を見直し、施設規模や機能を再検討する。

 湖北台保育園の再整備事業には、園舎建替工事費(継続費)のほか、園舎等解体工事費9423万円など計2億6964万円を予算化する。本体工事は立沢建設、電気設備工事はサンデン工業が担当している。工期は22年6月30日まで。

 土木関連では、下ケ戸・中里線等道路改良事業に6億8707万円、我湖4号橋修繕工事など橋梁長寿命化修繕事業に9631万円、土谷津地区の道路整備に5913万円、布佐小学校入口交差点改良事業に2300万円、信号機設置など手賀沼公園・久寺家線道路改良事業に2843万円、シンボルロードである公園坂通りの整備に1639万円を配分。

 布佐市民の森木製橋修繕に946万円、護岸工事など手賀沼遊歩道の再整備に702万円を投じる。

 西消防署女性仮眠室等改修工事費、老人福祉センターつつじ荘浴室改修工事費は、計上を見送り、補正予算で対応する方針だ。

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