病院建替で基本計画 経営強化の課題整理(柏市)

[2022/4/20 千葉版]

現地建替えに向け基本計画を策定する柏市立柏病院

現地建替えに向け基本計画を策定する柏市立柏病院

 柏市は4月19日、柏市立柏病院再整備基本計画策定支援等業務の委託事業者を選定する公募型プロポーザルを公告した。市立柏病院の現地建替えに向けて、基本構想にあたる「市立柏病院のあり方」(2018年3月策定)をふまえ、基本計画の策定に着手にする。上限金額は1800万円(税抜き)。履行期限は23年3月31日まで。

 主な業務内容は▽基本計画策定支援▽会議の運営支援▽経営強化プラン策定準備支援(基礎的デ ータの収集整理、課題整理)──など。

 参加資格は、国や国立病院機構、国立大学法人、都道府県、市町村が設置する200床以上の病院の新築や建替に伴う基本計画の策定業務を、過去7年間に履行した実績があることなど。

 参加意思表明書を5月19日まで受け付け、確認結果を23日に通知。提案書を27日まで受け付け、プレゼンテーション審査を6月1日に実施。審査結果を2日に通知する予定だ。

 市立柏病院の整備については、14年に秋山浩保前市長が、柏の葉地区への移転建て替えを表明したものの、市民から合意が得られず白紙撤回、病院のあり方を再検討する考えを表明した。

 その後、柏市健康福祉審議会の市立病院事業検討専門分科会で市立柏病院のあり方について審議。17年8月、「市立柏病院のあり方」に関する答申をとりまとめた。

 同答申をもとに18年3月に策定した「市立柏病院のあり方」では、建設費を約107億円に抑え、病床利用率が80%以上で推計した場合、経常損益は黒字となり、新病院の減価償却費などの負担に対応できるとしていた。

 昨年11月に就任した太田和美市長は、経営改善の取り取みを条件とせず、現在地で市立柏病院を建て替える考えを表明している。

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