予算案5件で298億円増額 福島沖地震の復旧費 宮城県道44路線被災(5月補正予算案 宮城県)

[2022/5/24 宮城版]
 宮城県は5月23日、福島県沖地震の災害復旧費などを盛り込んだ補正予算案を発表した。一般会計(第2号)をはじめ、公営企業会計など予算案5件を編成し、計298億2489万円を計上した。被災した道路、河川をはじめ、学校施設や漁港の災害復旧費を確保する。各予算案は5月30日開会の県議会5月臨時議会に提出する。

 補正予算案の追加額は、一般会計が275億3908万円。公営企業会計は水道用水供給事業会計、流域下水道事業会計など3件で計20億6131万円。準公営企業会計は、港湾整備事業特別会計に2億2450万円を追加する。

 このうち、一般会計は追加によって総額を1兆1422億1388万円とする。前年同月比で1.1%(127億4399万円)増加する見込み。一般会計に占める投資的経費のうち、普通建設事業費は1億8200万円を増額。災害復旧事業費は150億1074万円を増額する。

 宮城県が5月20日時点で集計した福島県沖地震の被害額は、県分と市町村分などを併せて299億2937万円に上っている。最も被害額が大きいのは公共土木施設で、県と市町村併せて84億2145万円に上っている。

 道路や河川、海岸保全施設などの災害復旧には、県の管理分として36億8690万円を計上した。県道は石巻市雄勝町内を通る釜谷大須雄勝線など、44路線の93カ所で路面に亀裂などが生じた。県管理の橋は、22橋で伸縮装置などが破損した。県管理の河川では、山元町内を流れる戸花川、坂元川など23河川の46カ所で法崩れなどを起こした。

 宮城県が初めて権限代行によって災害復旧する角田市の枝野橋には、5億1750万円を計上した。ひび割れが発生した橋脚5基などを補修する。

 県有スポーツ施設の災害復旧には、26億9400万円を計上した。グランディ21(利府町)のサブアリーナや、天井パネルが崩落した総合プール(同)などを復旧する。また、2階観客席の一部がたわんだ宮城スタジアム(同)の復旧には長期間を要することから、限度額13億8000万円の債務負担を設定する。

 学校施設の被害も大きく、校舎などの災害復旧に13億3169万円を計上。県立高校65校と特別支援学校21校を復旧する。

 宮城県が管理する漁港では、石巻漁港や気仙沼漁港など24カ所が被災。エプロンの舗装面に段差が生じた。これらの復旧に21億3000万円を計上した。雄勝港や表浜港など港湾施設の復旧には、23億9370万円を計上した。

■県 2022年度5月補正予算案:第2号 (単位:万円)
区  分 補 正 額 22年度累計 前年比(%)
一 般 会 計 275億3908 1兆1422億1388 1.1
うち、普通建設費 1億8200 1030億3351 1.2
うち、災害復旧費 150億1074 231億3982 △24.0
特 別 会 計 な し 4315億8933 8.6
準公営企業会計 2億2450 72億3975 △0.1
公営企業会計 20億6131 372億3496 △17.3
総  額 298億2489 1兆6182億7793 2.5

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