宇高BPは24年度にも とちぎの道開通宣言 4年以内の開通示す(県県土整備部)

[2022/6/9 栃木版]

 県県土整備部は8日、「とちぎの道開通宣言2022~安全・安心・快適な移動の確保を目指して~」を公表した。22年度から25年度まで概ね4年以内に開通が見込まれる主な事業をリーフレットにまとめたもので、同部では06年度から公表している。22年度については、国道119号宇都宮環状北道路(宇都宮市上戸祭町)や県道大田原氏家線大野工区(さくら市大野)、3・4・202号古峯原宮通り千渡東工区(鹿沼市千渡)、県道関谷上石上線下田野工区(那須塩原市下田野)、国道293号都賀西方工区(栃木市西方町元~都資町富張)、県道小山環状線粟宮工区(小山市粟宮)など、26カ所の開通を予定している。=3面に4カ年の開通区間

 道路・街路事業の開通時期を示した「とちぎの道開通宣言」は、県民の日常生活や経済活動に必要な道路の整備状況をわかりやすく伝えるために、主要な事業の開通時期や事業効果などを見える化の一環で公表している。掲載するのは、概ね4年以内に開通(部分開通を含む)する事業の開通時期や事業効果。県土整備部では、県土づくりの各分野における重点施策や目標を示す「県土づくりプラン2021」の実現に向け、「選択」と「集中」により、開通目標の達成に向け事業を推進していくとしている。

 内容を見ると、本年度は国道119号宇都宮環状北道路など26カ所を夏から来春にかけて開通させる。また、23年度は県道矢板那須線堰場工区(那須塩原市金沢)など19カ所を、24年度は国道408号宇都宮高根沢バイパス(宇都宮市野高谷町~刈沼町)など12カ所を、25年度は県道西那須野那須線黒磯那須バイパス(那須塩原市北栄町~那須町高久甲)など10カ所を開通させる見通しで、今回公表箇所は全体で67カ所となる。

 具体的な開通箇所のうち、22年度はまず国道119号宇都宮環状北道路の上戸祭立体1.2kmを、7月16日に供用開始する。主要地方道大田原氏家線の大野工区は上松山小学校の通学路として、延長2.1kmにわたり歩道を整備して、この夏にも供用する。

 都計道3・4・202号古峯原宮通り(県道宇都宮鹿沼線)の千渡東工区は、現道の北側にバイパスを整備して、県央西部地域へのアクセスを強化するとともに現道の渋滞を緩和するもので、延長1.1kmを暫定2車線で秋ごろに開通させる。県道関谷上石上線の下田野工区は、関谷小学校の通学路に延長0.6kmの歩道を整備して、本年秋の開通を目指す。

 国道293号都賀西方工区は、都賀西方PAに設置する(仮称)都賀西方スマートlCと国道293号とのアクセス道路で、スマートlCの整備と一体的に改築することでICへのアクセス強化を図る。

 県道小山環状線粟宮工区は小山市街地の外周部に位置し、中心市街地の通過交通の排除や工業団地などへのアクセス強化に寄与する幹線道路。来春にも1.1kmを2車線で供用することで、小山野木圏域の交流連携を強化するとともに、並行する国道4号の慢性的な渋滞を緩和する。

 23年度は、国道121号西刑部工区(宇都宮市西刑部町)の2.0kmを暫定2車線から4車線に整備して、北関東自動車道宇都宮上三川ICや西刑部町の新産業団地へのアクセスを強化する。

 宇都宮亀和田栃木線の合戦場工区(栃木市合戦場)も、2.0kmを暫定2車線から4車線に拡幅して、北関東白動車道都賀lCや整備中の平川産業団地へのアクセスを強化する。

 県道大戦防小山線城南工区(小山市城南)の延長1.5kmは、現道18mの幅員はそのままに植樹帯などを除去し、車道両側に駐車帯を確保するなど、道路空間の見直しを行って商業地域の交通渋滞を緩和する。

 県道矢板那須線堰場工区(那須塩原市金沢)は、現道が堰場橋南側で急カーブとなっていて見通しも悪かったことから、堰場橋の架け替えも含めて延長1.0kmのパイパスを整備し、道幅が狭く屈曲している道路の解消を図る。

 24年度は、国道408号宇都宮高根沢バイパスの宇都宮市野高谷町~刈沼町間の延長1.5kmを、野高谷町交差点の立体化を含め暫定2車線から4車線に拡幅整備して開通させ、鬼怒川左岸地域に集積する工業団地群へのアクセスを強化するとともに現道の渋滞を緩和する。

 都計道3・3・3号小山栃木都賀線(県道宇都宮亀和田栃木線)の大宮町工区(栃木市平柳町二丁目~今泉町一丁目)は、延長1.2kmのパイパスを開通させ、栃木市街地の渋滞を緩和するとともに歩行者自転車の安全を確保する。

 県道羽生田上蒲生線の上古山工区(下野市上古山)は、(仮称)下野スマートICのアクセス道路となるもので、ICとの一体的な供用を図る。下野スマートICは本線直結型のフルアクセス形式(上下線)で、県は北関道の側道として利用されている羽生田上蒲生線の道路線形を改良している。

 25年度は、国道408号真岡南バイパス(真岡市茅堤~長田)の延長3.5kmについて、暫定2車線から4車線に整備し、鬼怒川左岸地域に集積する工業団地群へのアクセスを強化するとともに、現道の渋滞を緩和する。また国道294号二宮拡幅(真岡市久下田~寺内)は、延長4.1kmの4車線化により、北関東自動車道真岡ICへのアクセスや産業拠点の連携強化を図る。

 県道西那須野那須線の黒磯那須バイパス(那須塩原市北栄町~那須町高久甲)は、現道の西・上流側に2車線延長2.1kmのバイパスを整備することで、現道の渋滞を解消するとともに那須塩原市と那須町の交流連携の強化を図る。

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