社屋新築工事を公告 宮城県 仙台市泉区市名坂に移転(日本赤十字社宮城)

[2022/7/12 宮城版]

 日本赤十字社宮城県支部(仙台市青葉区)は11日、同支部社屋とロジスティクスセンター新築工事の一般競争入札を公告した。同市泉区に新社屋を建設する工事で、26日まで参加申請書を受け付け、9月15日に開札する。工期は10カ月を設定しており、来年7月ごろの完成、9~10月ごろの供用開始を予定している。

 同支部は泉区市名坂字石止44‐7に移転するため、ここにRC一部PC造2階建て延べ1357㎡の新社屋を建てる。建築面積は916㎡。敷地は面積が4312㎡で、更地になっているものの雑草などが茂った状態。第二種住居地域で、建ぺい率は60%、容積率が200%。

 新社屋にはロジスティクスセンターの機能も持たせるため、1階に救援物資の倉庫や講習資材の倉庫を配置し、2階に事務室や会議室、シャワー室などを設ける。トイレは1、2階にそれぞれ設置する。停電時に備えて発電機も備え付ける。

 通常時は事務所として使い、非常時は医療救護班の災害対応拠点とする。人員だけでなく物資もここに集めて医療救護班とともに被災地に送る。敷地内には52台分の駐車場や訓練スペースを確保する計画。

 入札の参加資格は、同支部または日本赤十字社本社の資格格付けで、総合工事の「建築一式」に関する資格認定を受けている単体企業であることや、建築一式工事に関する経審の総合評定値が1100点以上あること、特定建設業の許可を受けていることなど。

 施工実績は、2012年度以降にS造かRC造、またはSRC造2階建て以上かつ延べ1350㎡以上の事務所機能を持つ建築物を元請で完工し、引き渡したことを求める。

 参加申請書や入札書の提出先は、青葉区堤通雨宮町4‐17の同支部総務課となる。開札も同支部で行う。

 新築工事の設計・監理業務は内藤建築事務所(東京事務所・東京都中央区)に委託した。当初の監理期間(工期)は2022年2月~11月を予定していたが、工事発注の時期が遅れたため、工期も後ろにずらした。

 昨年5月末に同業務を委託した時点では総工事費に約7億円を試算していたが、資材の価格動向も踏まえ変更になる可能性がある。

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