水道施設を強靭化 施設整備方針に着手(かずさ水道)

[2022/8/30 千葉版]
 かずさ水道広域連合企業団は、老朽化や激甚化する災害に対応するため、水道施設の強靭化に乗り出す。水道施設が抱える課題や弱点に対して経済性や維持管理性を考慮しながら、将来の水道システムを検討し、強靭化に向けた施設整備方針の作成に着手する考えだ。

 同企業団は「水道施設強靭化に向けた対策検討業務」の委託先を選定する一般競争入札の手続きを進めている。主な業務は▽協議▽現況の整理▽強靭化に向けた対策検討▽報告書の作成──など。

 具体的な業務内容をみると、木更津市域では、丹原配水池の老朽化対策として、丹原・四空野地区を一体の区域として捉えて、効率的・経済的な対策を検討する。

 君津市域では、災害対策の必要な施設や土石流危険区域に立地している配水池があるため、水道施設の再構築と配水区域の再編成の観点から、対策を検討していく。

 富津市域では、亀田浄水場の旧館や新館、送水ポンプ場の老朽化が著しい。大佐和水源(地下水)の廃止により、ダウンサイジングや送水機能の集約が見込めることから、リスク対応を備えた施設配置や整備計画を検討する。

 このほか、配水区域間の連絡管整備や角山配水場(袖ケ浦市域)内の連絡管整備、南部調整池送水管(隧道内配管)の布設方法、富津市域の水道未普及地区への対応などを検討し、報告書をとりまとめる。履行期限は2024年3月15日まで。

 一般競争入札の参加資格要件として、同企業団の入札参加資格者名簿に「測量等」「建築関係建設コンサルタント・建築一般」「土木関係建設コンサルタント・上水道および工業用水道」に登録されていることや、本店や営業所の所在地が県内にあることのほか、業務実績などを求めている。9月6日まで入札参加申請、12~13日に入札書をそれぞれ受け付け、14日に開札する予定だ。

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