大成温調JVと契約へ 福祉センターのZEB化 9月議会に委託議案提出(宮城県 角田市)

[2022/9/1 宮城版]
 角田市は「総合保健福祉センターZEB化改修事業」の受託者に大成温調東北支店(仙台市宮城野区)・太平電気(同若林区)・楠山設計(同青葉区)JVを選定した。2日に開会する市議会9月定例会に同JVとの委託契約の締結議案を提出し、可決されれば本契約となる。契約金額は税込み6億5340万円。本年度から2カ年をかけて「Nearly ZEB」に改修するための設計・施工一括を担当する。

 受託者は6月29日から7月27日にかけて公募型プロポーザル方式で募集。応募は代表者を地整温調とする同JVのみだった。企画提案書とプレゼンテーション、ヒアリングにより、評価点800満点中701点を獲得し、その技術力・各企業力が認められたことから受託候補者として選定された。

 同事業では「Nearly ZEB」の認証基準を満たしつつ、市の要求水準書を満たす設計、その設計の照査・施工監理、実施設計に基づく導入工事を一括で担当することになる。改修ではZEBを達成するため空調、換気、給湯など設備を見直すほか、既存照明のLED化、太陽光発電設備といった省エネ・再エネの導入を計画している。事業には環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金を活用する。同JVには、市議会の議決後、設備の実施設計に入ってもらい2024年3月15日までの事業完了を目指す。

 ZEB化する角田市総合保健福祉センター(愛称・ウエルパークかくだ)は、RC造2階建て延べ4131平方mの規模。温浴施設など備えており、建設から20年が経過する。各種設備の老朽化により更新時期を迎え、経年劣化による効率の低下が表れているほか、非常時には防災拠点・避難所、そして市役所が被災した場合の代替拠点となる可能性もあることから、同事業により設備を改修し、その機能を確保するとともに温室効果ガス削減を目指す。

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