氏家駅前に交流施設 駅東整備基本構想 駅前広場を2800平方m規模で(さくら市)

[2022/9/17 栃木版]

 さくら市はこのほど、氏家駅東地区魅力向上まちづくり基本構想を明らかにした。対象地域は、JR氏家駅東の12ha。構想によると、駅前広場は都市計画決定面積の2800平方mを整備し、都市計画道路氏家喜連川線は未整備区間を解消する。駅前へ新規に交流促進施設を建設するとしており、都市計画道路氏家喜連川線沿道を整備に最適な候補地とした。

 魅力向上まちづくりの中で、人口に関する基本方針では、都市計画道路や駅前広場の整備による人口の維持を基本とした。まちづくりの波及効果で、空き地や駐車場の宅地化を期待している。

 土地利用で、琴平通りが継続する駅前からNTT前までの区間は、懐かしい雰囲気のある商業空間としての利用を促進する。街なか交流軸の都市計画道路氏家喜連川線沿道では、空き地などを活用しながら新たな交流促進施設の配置や、コンビニ・スーパーなどを誘致する。

 都市計画道路氏家停車場線の沿道は、落ち着いた雰囲気の商業地を継続する。地区に点在する空き家や空き店舗は、新規出店希望者への情報提供と補助金制度による支援などで、魅力的な街なか商店街づくりを進めるとしている。

 道路整備について、駅前広場は交通機能に必要な交通空間と、拠点・交流・景観などの都市の広場機能に必要な環境空間を適切に組み合わせながら、都市計画決定面積の2800平方mの整備を図るとしている。駅前広場への新たな主要アクセス道路は氏家喜連川線になることから、現在の接続道路4路線の見直しなども検討する。

 街なか交流軸となる氏家喜連川線は、未整備区間の解消を図る。都市計画決定されている法線および幅員16mを基本に整備を進めるが、円滑性・安全性・景観性・事業の実現性などから、見直しが必要な場合は柔軟に対応する。

 氏家停車場線は現況幅員を維持し、道路舗装の再整備や電柱の民地設置などを検討しながら、バリアフリーで歩きやすい環境を実現する。都市計画道路大通り線(一般県道上高根沢氏家線)は、当面は歩行空間のカラー舗装などの適正な管理を実施する。

 事業手法について、駅前広場や氏家喜連川線は用地買収方式や区画整理方式を挙げており、多面的な条件整理で決定する。交流促進施設と公園は、都市構造再編集中支援事業が有効とした。施設としては、子育て支援・市民活動・図書館等の機能が候補として挙げられている。

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