3社をプロポ提案者 11月に2次審査へ 技術専門校の設計(宮城県土木部)

[2022/10/08 宮城版]
 宮城県土木部は10月7日、公募型プロポーザルの手続きを進めている「高等技術専門校新築等設計業務委託」について、1次審査の結果を発表した。関・空間設計(仙台市青葉区)ら3社をプロポーザル提案者に選定した。3社には10月中に技術提案書を提出してもらい、11月9日に2次審査を行う。

 土木部は設計業務の委託者を、2段階の審査を行って選定する。プロポーザルには9月22日の参加期限までに、関・空間設計と久米設計(東北支社・仙台市青葉区)、松田平田設計(東京都港区)の3社が申し込んだ。

 プロポーザルには複数の技術者が設計チームを組み、エントリーすることになっている。1次審査では申請書をもとに、技術者の実績や資格などを評価した。その結果、3社全てを「プロポーザル提案者」とした。

 1次審査を通過した3社には、技術提案書を10月28日までに提出してもらう。提案内容の評価テーマには[1]安全性と機能性を考慮した合理的な全体計画[2]各訓練科の特性に配慮した建築計画[3]長寿命化およびライフサイクルコストの低減に配慮した建築計画──を求める。

 土木部は11月9日に2次審査としてヒアリングなどを行い、各社の提案内容を審査する。委託候補者の選定結果については、同11日に発表する予定。

 工業系の専門技術を履修できる高等技術専門校は宮城県内の5カ所で運営されているものの、近年は生徒数が減少し、定員割れしている。そのため宮城県は、交通の利便性が高い仙台高等技術専門校(仙台市宮城野区)に集約することを決めた。同校の既存施設を改修して継続使用するとともに、一部の施設を解体し、跡地に新本館(延べ3900平方m)、新実習棟(延べ7900平方m)、人材開発センター(延べ1000平方m)などを建設する。調査設計費や監理費を含めた初期建設費を、121億6800万円と試算している。

 プロポーザルで選定する委託者には、新施設の設計と既存施設の改修設計、解体する施設の設計などをまとめてもらう。履行期間は2025年1月31日まで。

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