長寿命化へ劣化度調査 丸森小学校の体育館 24年度着工が目標(宮城県 丸森町)

[2022/11/17 宮城版]
 丸森町は丸森小学校の体育館について長寿命化を計画しており、まずは劣化度調査に取り掛かる。1978年に建設されたS造の建物で、老朽化により雨漏りや内部材などに傷みが生じている状況。調査業務を委託し、建物の耐力度や劣化度などを把握し、併せてバリアフリー化などの検討を進める方針。業務は24日に指名競争入札を開札して委託先を決める。想定では国への補助申請などを経て2024年度の改修着工となりそうだ。

 丸森小の体育館はS造651平方mの規模。574平方mほどとなるアリーナ・ステージのほか、倉庫などで構成する。築40年以上経過しており、雨漏りの影響で部材などに腐食が判明している。このほかにも不具合箇所があることから長寿命化改修により、構造の耐久性向上やライフラインの健全化、時勢に合わせた省エネルギー化など施設のリニューアルを目指す。

 劣化度調査業務では、改修に向けた提言書をまとめてもらう。主に躯体・構造関連で屋根の劣化度調査、鉄骨部の接合部を含めた腐食度を確認して対策を検討する。ライフライン関係では電灯コンセントや水道管の更新、照明のLED化、トイレの乾式化などが想定され、調査の上、これら改修に向けた意見も求める。

 このほか、多目的トイレの新設やリフト・スロープといったバリアフリー化、断熱化・省エネルギー化・耐久化に関する提案と概算工事費の算出も含む。履行期間は23年2月28日まで。

 調査や工事の所管は、学校教育課の依頼を受け、建設課が担当する。改修は国の補助金の活用を目指す方針。この劣化度調査業務の成果をもとに来年度に補助申請し、採択となれば実施設計に取り掛かることになりそうだ。着工は翌24年度を見込む。

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