銚子連絡道 早期着工を 道路除草10年で予算倍増(千葉県議会県土整備常任委)

[2022/12/14 千葉版]
 千葉県議会の県土整備常任委員会が13日開かれ、県土整備部関連の補正予算案など13議案を審議した。質疑応答では、銚子連絡道路(匝瑳市~旭市間)の早期着工を求める意見が出されたほか、県土整備部が道路除草の予算配分状況や施工時期の平準化などの取り組みを報告した。

 銚子連絡道路の匝瑳市~旭市間(延長13km区間)については、9月から10月にかけて地元説明会を開催した。全区間を対象に測量を進めており、今後は道路設計に必要な地質調査にも着手する方針だ。

 委員からは「今後は用地買収が大きな山となる。マンパワーを発揮して、早期完成に向け、用地の確保できたところから工事を進めてほしい」と求める意見が出された。

 道路除草に関する予算については、側溝清掃や植栽の剪定なども含めた道路維持修繕費として本年度当初予算で22億0700万円を計上。10年前と比べて予算が倍増している状況となっている。

 道路環境課は地域からの要望が年々増加傾向にあるため、必要な予算の確保とともに、雑草の発生を抑制するシートの設置など、除草に代わる対策にも積極的に取り組んでいく考えを示した。

 施工時期の平準化について、県土整備政策課は、年間を通じた工事量の安定により、建設業の経営健全化や担い手の育成・確保につながり、発注者側にも公共工事の品質確保が図られるため、受・発注者ともに効果があると説明。

 県土整備部では、出先機関と本庁担当課で構成する会議などを設置し、所属単位で設定した四半期ごとの契約目標をもとに執行状況を管理している。ゼロ債や2カ年債務の活用、早期の繰越設定などにより、施工時期の平準化に取り組んでいく。

 委員会の冒頭、池口正晃部長は千葉北西連絡道路について報告した。国や県、沿線市などで構成する「千葉北西連絡道路検討会」で検討を進めており、11月に開催された第4回検討会で道路計画の基本方針を策定した。県は早期に計画の具体化が図られるよう、引き続き沿線市とともに積極的に国に協力する考えを示した。

 このほか、千葉港ポートセミナーの開催結果や都市計画区域マスタープランの見直し、第4次県住生活基本計画の策定などについて説明した。

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