エックス都市研を特定 県最終処分場基本設計(県環境事業公社)

[2023/1/24 宮城版]
 県環境事業公社(後 藤康宏理事長)は、指名プロポーザルで「県産業廃棄物最終処分場基本設計業務」の委託事業者にエックス都市研究所(東北事務所・仙台市青葉区)を特定した。同社提案金額の4300万円で26日に委託契約を締結する見通し。埋め立て容量、水処理能力に応じた施設規模・工法、概算工事費をまとめる。履行期限は8月31日まで。水処理施設は2023年度下期、実施設計と一括し、工事発注する見通し。
 選定事業者は、特定事業者のほか▽エイト日本技術開発▽オオバ▽建設術研究所▽国際航業▽復建技術コンサルタント▽日本工営──6社。昨年11月末に7社を選定し、エックス都市研究所とエイト日本技術開発の2社が提案書を提出。10~11日にヒアリングを行い、提案審査を経て事業者を特定した。
 エックス都市研究所は、県産業廃棄物最終処分場基本計画の策定業務も担当している。
 業務地は、大和町鶴巣地区の現処分場「クリーンプラザみやぎ」地区内で、民間の砕石場用地を取得して新設する。敷地面積は約58ha。施設整備はこのうち約13haに新設する計画で、埋立地の容量は約230万立方m、浸出水処理施設は1日当たり350tの処理能力で整備する。
 基本設計では、埋め立て施設、浸出水処理施設、防災調整池、管理棟・環境教育施設など、必要な全施設を業務対象にする。埋め立て容量や水処理能力に応じた建築・設備の規模と概算工事費をまとめる。同業務に関連する環境影響評価の評価書作成、水門調査・地質調査は別途委託し、3月11日までにまとめる予定。
 埋立地の整備工事、水処理施設は24年度第4四半期の着工予定で、早ければ27年度の稼働を目指す。水処理施設は23年度、実施設計と施工を一括して発注する見込み。

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