あやめ園整備に重点 実施計画 194事業で概算費179億円(結城市)

[2023/1/21 茨城版]
 結城市はこのほど、第6次総合計画(21~30年度)に基づく、23~25年度の3カ年実施計画を明らかにした。23年度は重点事業の都市計画道路鹿窪砂窪線整備事業をはじめ、山川不動尊あやめ園整備事業、小中学校適正配置等推進事業、市民文化センター改修事業、市道5234号線道路改良事業などを推進する。これらの概算事業費には、計画期間の3カ年で新規事業2事業を含む194事業に179億6900万円を投じる予定だ。

 実施計画の施策別基本目標には、[1]みんなで支えあい、安心して暮らせる地域福祉を目指そう(保健・福祉)[2]住みたい・住み続けたい、安全・快適な都市を目指そう(都市・環境)[3]歴史と自然を育み、にぎわいと活力ある産業を目指そう(産業・観光)[4]未来を担う子どもと、生き生きした市民を育む地域を目指そう(教育・文化)[5]みんなの協働で進める、持続可能な行政を目指そう(協働・行政)──の5つを掲げている。

 基本目標ごとの3年間の概算事業費には、[1]20億9700万円(47事業・うち新規事業は2事業)[2]81億7600万円(46事業)[3]10億9800万円(26事業)[4]60億4300万円(36事業)[5]5億5500万円(39事業)──をそれぞれ投じる。

 都市計画道路整備事業は、3・4・18号鹿窪・砂窪線の整備を行う。整備は県と共同で行うが、測量・設計は県が一括して執行し、工事は市と県で施工する。本年度は三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)で道路延長2140mと交差点2カ所の詳細設計をまとめている。計画では総延長約4950m(幅員16-17m・2車線)のうち、未整備区間の工事を実施する。市では結城字鷹部屋から殻町までの延長約859.5m、県では延長約1200mの整備工事を行う予定で、30年度に完了する見通し。

 山川不動尊あやめ園整備事業は、山川新宿地内の山川不動尊周辺地区に豊かな自然資源とふれあえる近隣公園を整備するもの。本年度はオオバ茨城営業所(水戸市)で実施設計を策定している。あやめ園は山川新宿地内の山川不動尊(大栄寺)脇に位置する。今後さらに山川不動尊周辺地区の活性化を図るために、約2.4haの休耕田に「あやめ園」を中心とした近隣公園を整備していく。

 小中学校適正配置等推進事業は、結城南中学校区に新設校を整備する。新設校は結城南中学校の敷地内に小学校を新設して、小学校と中学校を渡り廊下で接続する施設一体型の小中一貫型小学校・中学校として整備する考えだ。3月末までに基本構想・基本計画をまとめ、23年度には基本設計に着手する。25-26年度で建設工事を行い、27年4月に開校する見通しだ。統合の対象となる学校は、結城南中学校区内にある絹川小・江川北小・江川南小・山川小・上山川小学校の5校。統合先は、大木地内に立地する結城南中学校の敷地内とし、小学校を新設する。敷地面積は6万5657平方m。小学校は敷地西側にあるプールを解体した跡地に建設する計画で、校舎は2階建てを想定している。開校時の児童数は472人を見込み、普通教室15クラスと特別支援教室9クラスのほか、体育館、中学生との共同利用によるメディアセンターなどを設ける予定だ。

 市民文化センター「アクロス」の天井等改修事業は、23年度に改修工事へ着手する。工事は24年度までの継続事業となる見通し。19年度に東日本大震災後に改正された建築基準法への適合性を検証した結果、既存不適格であることが確認され、改修工事の必要性が指摘された。このため、アクロスの安全性を確保し、施設の機能強化を図るために大ホールと小ホールの特定天井を改修する。改修にあわせて天井の照明や空調設備の更新、配管などの工事も行う。本年度は3月中旬を目途に、佐藤総合計画(東京都墨田区)で詳細設計を策する。建物の規模はRC造地下1階、地上3階建て、延べ面積は8649平方m。内部には大ホール(1276人収容)と小ホール(363人収容)のほか、楽屋や展示室、会議室、事務室、レストランなどがある。

 市道5234号線道路改良事業は、明野間々田線から市道5235号線までの区間で道路の拡幅工事を実施する。対象となるのは江川新宿地内に立地する江川出張所の北側、延長約600mの区間。現在の幅員は4.5m~5mだが、これを8mへ拡幅し、通学時の児童の安全を確保する。現況は歩道がなくて危険なため、両側に1.25mの歩道を設置するとともに、車道部分も広げる予定だ。道路の詳細設計は城西測量設計(結城市)で策定した。

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