総合評価で一般競争 新ごみ施設の整備・運営 参加申請来月28日から(足利市)

[2023/1/31 栃木版]

 足利市はこのほど、南部クリーンセンター(野田町826-1)を改築した新クリーンセンターについて、総合評価方式による一般競争入札を公告した。同施設の整備事業は、設計・施工や施設運営(運転管理、維持管理など)を民間事業者が行うDBO方式で実施する。参加資格審査申請書類の受付期間は2月28日から3月7日までで、事前に電話連絡してから持参する。=26日付4面に公告概要

 市は入札に参加する企業に対して、4月6日と7日に対面的対話を実施する。入札書および技術提案書は6月19日までに受け付け、9月下旬にヒアリングや審査を行う。9月下旬に開札を行って落札者を決定して公表した後、10月下旬に基本協定、12月上旬に特定事業契約の仮契約、12月下旬に本契約を締結するとしている。

 新クリーンセンターは、敷地面積約6haに新焼却施設(エネルギー回収型廃棄物処理施設)、マテリアルリサイクル推進施設、ストックヤード、管理・環境啓発施設、余熱体験施設を新設する。南部クリーンセンター解体後の外構設計、跡地の整備における広場や緑地等の設計、跡地整備後の運営・維持管理も、今回の事業に含まれる。今回の事業は、エイト日本技術開発北関東支店(さいたま市浦和区)が事業者選定支援業務を担当している。

 事業者の行う業務は▽設計、建設業務▽一般廃棄物処理施設の運営・維持管理業務▽余熱体験施設の運営・維持管理業務-となっている。余熱体験施設の運営・維持管理業務は、事業者を指定管理者に指定する見込み。

 入札参加者は、市内に本社や本店を有する企業を3者以上含め、このうち3者は市の建築一式工事の格付でAランクの特定建設業とした。プラント設備の設計・建設を行う者の要件をすべて満たす1者が代表企業となり、運営事業者の最大出資者になるものとする。設計・建設業務は、代表企業を含む複数の企業による特定建設工事共同企業体を組成することができる。余熱体験施設の設計や運営事業者は、他の入札参加者の構成企業となることは可能となっている。

 一般廃棄物処理施設の運営・維持管理業務を行う者は、同業務の実施を目的とした特別目的会社とし、業務を行う業者は特別目的会社の構成員とする。地方公共団体発注における、各種条件による一般廃棄物処理施設の運営・維持管理業務実績を1年以上かつ複数件有することが要件となっている。

 余熱体験施設の運営・維持管理業務を行う者は、入浴施設・健康温浴施設・トレーニング室を備えた今回の事業の余熱体験施設の類似施設の運営・維持管理業務を1年以上有することを要件とする。

 新焼却施設はストーカ式焼却炉で、1日当たり152トン(24時間稼働、76トン×2炉)の能力とする。廃熱ボイラ設備で発電するほか、場内利用、園芸施設、余熱体験施設への熱供給を行う。マテリアルリサイクル推進施設は1日当たり28.5トン(5時間稼働)で、ストックヤードは91.6トンの保管量とする。

 管理・環境啓発施設は、管理棟、研修室、展示スペースなどを配置する。余熱体験施設は、入浴施設、温水プール、トレーニング室などを設ける。管理・環境啓発施設と余熱体験施設は合棟とし、新焼却施設やマテリアルリサイクル推進施設と渡り廊下で接続する。これら2施設と、新焼却施設やマテリアルリサイクル推進施設との合棟も提案できる。

 新焼却施設とマテリアルリサイクル施設の合築、マテリアルリサイクル推進施設とストックヤードの合棟・別棟・一部別棟などは、事業者の提案によるもの。

 事業スケジュールについては、実施設計が24年1月から25年1月ごろまで、土木建築工事が25年1月ごろから28年1月ごろまで、プラント工事が26年4月ごろから27年10月ごろまで、外構工事が27年11月ごろから28年4月ごろまでを予定している。

 試運転を27年10月ごろから28年4月ごろまで行い、28年4月から新施設を稼働させる。運営・維持管理期間は、28年4月1日から48年3月31日までとなっている。南部クリーンセンター跡地整備設計の期間は、契約締結日から28年3月31日までを予定している。

 なお、南部クリーンセンターの解体工事は28~29年度、解体した跡地の整備工事は30~31年度を予定しており、今回の事業に含まれない。

 問い合わせは、市公共施設整備課0284-20-2267へ。

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