区画整理事業に着手 新年度予算案 通信網光化の事業完了へ(茂木町)

[2023/2/22 栃木版]

 茂木町(古口達也町長)は、2023年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は75億7300万円で、前年度当初から2億1900万円(3.0%)増加している。新年度はケーブルネットワーク光化整備事業の第2期工区を実施して事業完了を目指すほか、都市構造再編集中支援事業などを推進。また新規事業で、町施設の脱炭素化事業や林道土地越線整備事業などに着手する。特別会計は、仲の内団地第2期工区宅地造成事業や三坂土地区画整理事業を開始するため、宅地造成事業が160%増の2億0012万円を計上。企業会計は、下水道事業が新年度から企業会計に移行し、単純比較で前年度予算額を71.7%上回っている。   =2面に主な建設関連事業費

仲の内団地で第2期工区造成

 一般会計歳出の性質別内訳を見ると、普通建設事業費は10億7213万円で、前年度当初を10.0%上回る。内訳は、補助事業費が26.5%増の8億6954万円、単独事業費が29.6%減の2億0259万円。また災害復旧事業費は、33.1%増の203万円を計上した。

 重点事業をみると、ケーブルネットワーク光化整備事業は6億3443万円を予算化し、第2期工区を施工する。この事業は、町全体を対象にケーブルの光化整備を行うもので、23年度中に町全域の敷設完了を目指す。

 町施設の脱炭素化事業は、庁舎高圧電気設備および電灯設備更新事業として6954万円を計上した。現在の庁舎の高圧電気設備は1970年に設置され、老朽化が著しいため更新する。更新に際しては、庁舎がハザードマップ上で浸水区域となっていることから、設置場所を現在の1階から2階に移して、災害上の拠点として防災力強化を図る。また庁舎内の照明は、LED化されてから10年を経過しているため更新する。

 都市構造集中支援事業は、役場への進入路が一方通行となっており、中心街縦町通りも電線地中化されることから、あわせて再編する事業となる。新年度は2路線の調査設計や公共駐車場の整備に、9850万円を予算化する。

 町民センターの駐車場は建物1棟を取り壊して簡易舗装してあるが、これを雨水排水も考えて舗装し直す。あわせて、商工会議所が入っている建物と駐車場の間に段差があることから、それも解消する。また、上新砂田線は測量と物件調査を、茂木桧木線は詳細設計を策定する。

 昭和レトロのまちづくり計画は80万円を計上し、長倉線や城山公園、道の駅もてぎなど町の観光資源を連携させて、観光誘客するための計画を策定する。各観光資源を連携させて相乗効果をはかり、関係人口の増大と経済の活性化を図る。

 このほか、新規事業は町民体育館バスケットゴール更新事業でメインアリーナ2対とサブアリーナ1対を更新するため、1562万円を予算化。林道土地越線整備事業には3440万円を予算化する。継続事業は、町道整備事業に1億2500万円を確保し、千本平線や林石沢線の道路改良、下砂田橋仲の内線の舗装修繕などを実施する。

 特別会計は、宅地造成事業で新たに仲の内団地第2期工区宅地造成事業と三坂土地区画整理事業に着手する。仲の内団地第2期工区宅地造成事業は、既存の仲の内団地の北側に分譲地を整備する計画で、新年度は1130万円を予算化し、造成工事を実施する。なお、第1期は18区画を造成し、このうち16区画の分譲が完了している。

 三坂土地区画整理事業は、事業費1億5421万円を盛り込んだ。本年は測量と基本計画の策定を実施しており、新年度は用地取得を中心に進めて、できれば一部工事にも入りたいとしている。事業を実施するのは仲の内団地から川をはさんだバイパス側の三坂地区で、川の両側を対象とする。町はここで、企業誘致などを想定している。

 企業会計は、水道事業の資本的収支に16.3%増の4億0981万円を予算化した。新たに縦町通りの水道管路布設や布設替事業に着手するほか、林石沢・北滝中郷の水道管路更新事業や飯野浄水場などの耐震化事業を実施する。

 下水道事業は23年度から企業会計に移行し、資本的支出に1億3615万円を計上した。仲の内の北側を対象に、管渠実施設計を委託するため799万円を予算化している。

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