新規に沼辺公民館を改修 千塚などで道路局部改良(23年度予算案 宮城県 村田町)

大規模改修を予定する沼辺地区公民館

大規模改修を予定する沼辺地区公民館

[2023/3/4 宮城版]
 村田町は3日開会の第2回町議会定例会に2023年度予算案を提出した。一般会計は財政健全化を進めながらも前年度比3.1%増の52億7353万円を計上。予算の増は、新規となる沼辺地区公民館の大規模改修事業費が押し上げた。道路関係では、冠水対策として計画する町道千塚竹ノ内線の局部改良事業、町道菅生姥ケ懐線などの道路整備事業に予算を手厚くしている。

 23年度は、財政健全化を進めながら、町の明るい未来の実現に向けた投資を行う年度と位置付け、子育て支援や行政DXの推進・充実、冠水対策や道路整備等地域の安心・安全に関する事業に予算を重点配分した。普通建設事業費は3億7817万円で前年度と同等規模を確保する。

 予算を押し上げた要因の一つである沼辺地区公民館(沼辺字学校前62)には、設計・施工監理業務委託費1474万円と工事費6671万円を措置。建物は木造平屋644平方mの規模で築45年が経過し、経年劣化が進んでいる。大規模改修で長寿命化と合わせ、耐震化と防災・減災対策を施し、利用者の安全を確保する。

 大雨時のたびに部分冠水する町道千塚竹ノ内線では、対策が急務となっており、設計委託費2510万円を付け、局部改良整備事業に着手する。このほか市町村道整備事業の工事費に1億5060万円を措置し、継続事業の町道菅生姥ケ懐線改良などに充てる。

 道路新設改良事業には工事費5000万円、街路事業には都市計画街路小池石生線の県への負担金2000万円を盛り込んだ。また都市計画マスタープランの見直しを進める方針で、策定業務委託費653万円を計上し、併せて期間を24年度とする限度額1334万円の債務負担を設定している。

 農林水産業費には、農業振興地域整備計画を2カ年で策定する予定とし、同計画の策定委託費1135万円を予算化し、加えて期間を24年度、限度額735万円とする債務負担を組んだ。

 企業会計を見ると、上水道事業には配水施設改良費に測量と実施設計の委託費800万円、配水管敷設替えなどの工事費7300万円を付けた。下水道事業では、管路改築などの工事費8030万円、農業集落排水の改築工事費3630万円を計上している。

■村田町 主な会計別予算案 23年度 (単位:万円)
会計区分 予算額 前年度比
(%)
 一  般  会  計 52億7353 3.1
 普通建設事業 3億7817 △1.7
 宅地造成事業特別会計 1100 △73.2
企業会計  上水道事業 5億5561 △2.6
 建設改良費 1億0384 1.5
 下水道事業 6億7450 6.7
 建設改良費 1億3719 55.9
 工業用水道事業 1186 7.3
※1万円未満切り捨て

 

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