県立公園の再整備 事業者公募へサウンディング調査(千葉県土整備部)

[2023/3/18 千葉版]
 千葉県土整備部は2023年度、老朽化が進む富津公園(富津市)と蓮沼海浜公園(山武市)の再整備に向け、民間事業者へのサウンディング調査(対話型市場調査)に着手する。年度内に策定する基本方針を踏まえ、事業者の公募に向けた検討を本格化する。

 17日に千葉市内で開かれた県立都市公園における「整備等の基本的な考え方」検討会議(会長・阿部伸太東京農業大学准教授)の第4回会合で明らかにした。会議では富津公園と蓮沼海浜公園の再整備に向けた基本方針案について、パブリックコメントで出された意見などを紹介し、意見を交わした。

 基本方針案をみると、富津公園は「海と緑の魅力を感じながら自然豊かなアクティビティと賑わい空間を創出」をテーマとする。「見事な眺望」「賑わい創出・アクティビティ」「豊かな自然・憩い」の3つ方向性に基づき、再整備に取り組んでいく。

 蓮沼海浜公園は「九十九里の魅力を感じることができる自然豊かなレジャー&リゾート空間を創出」をテーマに掲げた。再整備の方向性として「海辺の活用」「レジャー・アクティビティの充実」「賑わい創出」「豊かな自然・憩い」の4つを設定している。

 委員からは、さまざまな取り組みが盛り込まれているため、優先順位をつけながら再整備を進めていくことを求める意見や、駐車場の不足を懸念する声が出された。

 県公園緑地課は、パブリックコメントや検討会議で出された意見などを踏まえ、年度内に基本方針を公表する。

 この検討会議は、学識経験者や県、地元自治体、観光関係者などで構成。公園の魅力向上や周辺地域活性化などの観点から広く意見を求めている。

 基本方針の策定業務は富津公園を八千代エンジニヤリング(東京都台東区)、蓮沼海浜公園をPwCアドバイザリー合同会社(東京都千代田区)がそれぞれ担当している。

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