認定業者数は2376者 県23・24年度建設工事有資格者 格付基準に25点追加 土木SAとAは別途加算(栃木県監理課)

[2023/3/18 栃木版]

 県監理課は17日、2023・24年度建設工事入札参加資格認定業者の概要を公表した。認定業者数は県内1642者、県外734者の計2376者で、県内は31者減少(1.7%減)、県外は29者増加(4.1%増)し、合計は2者減少(0.1%減)した。格付基準については今回、技術評価項目の19・20年度および21・22年度追加項目の計55点のうち、前回の積み残しの25点を現行格付表に加算。また、経審点数の平均値上昇が見られた土木一式のSAおよびAに対しては、SAで50点、Aで45点を別途加算している。 =県内業者格付け等名簿は後日掲載

 県では建設業法に定める29工種ごとに業者の総合点数を算出し、このうち▽土木▽建築▽とび・土工・コンクリート▽電気▽管▽舗装▽塗装▽造園▽解体-の9工種について、建設工事請負業者選定要綱や入札参加資格審査要領に基づいて格付けを行っている。

 総合点数は、経営事項審査の総合評定値(P点)と県独自の技術評価点数の合計で算出。この技術評価点数は、県工事実績から指名停止などを減じ、優良工事表彰など10項目を加点して算出している。

 加点項目は、優良工事表彰など4項目で最大80点のほか、19・20年度に保護観察者雇用、女性活躍、若者雇用、消防団、建災防で計45点を追加。21・22年度には健康経営事業所で10点を追加して、上限を135点とする。

 今回の格付では、技術評価項目19・20年度および21・22年度の追加項目の計55点のうち、前回の加点が30点だったことから、積み残していた25点を現行格付表に加算した。さらに、経審点数の平均値上昇が見られたことから、特に土木一式のSAには50点、同じくAには45点を別途加算している

 等級毎に具体的に見ると、SAは土木一式が1060点以上から1100点以上に、建築一式が1020点以上から1045点以上に変更された。Aは土木が955点以上、建築が835点以上、とび・土工が755点以上、電気が915点以上、管が855点以上、舗装が945点以上、塗装が785点以上、造園と塗装が795点以上に変更。BとC等級もこれらに準じ、それぞれ25点上昇している。

 これにより、県内業者については土木一式のSAが53者(21・22年度比3者減)、Aが203者(同5者減)、Bが203者(同20者減)、Cが536者(同4者増)となり、全体では995者(同24者減)となる。

 また、建築一式はSAが47者(3者減)、Aが109者(20者減)、Bが175者(36者減)、Cが145者(36者増)となり、全体では476者(同23者減)となった。

 建設工事入札参加資格認定業者の公表は、公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律に基づくもの。公表事項は、認定業者の工種別に▽建設業許可区分▽商号又は名称▽代表者名▽電話番号▽ファクシミリ番号▽経営事項審査評価点▽技術評価点数▽総合点数▽格付等級▽所在地-となっている。

 技術評価項目は今回、定期申請者の工種別の工事成績及び受注工事件数について一部改正。その期間を定めるとともに、「工種のうち建築設備関係工事工種(建築一式工事、電気工事、管工事)については、認定日の前年の9月30日から遡り、5年前の10月1日までの間に完成した環境森林部、農政部、県土整備部、企業局が所管する当初及び完成時の請負金額が1件500万円以上の工事を評価する」と追加する改正を行っている。

 なお、入札参加資格審査申請の定期受付は、前回から県と15市町との共同受付を開始し、今回はこれに壬生町と野木町も参加して、県と17市町の申請窓口が統一されている。

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