金比羅、高島橋を架替 橋梁長寿命化修繕計画を策定(千葉県市原市)

[2023/3/30 千葉版]
 千葉県市原市は29日、橋梁長寿命化修繕計画の第3期計画を公表した。今後50年間の長寿命化対策に249億円、2023年度から28年度まで6年間の事業費として27億円を概算。市道路維持課は、早期措置段階に判定された25橋梁について、優先して対策を講じる考えを示しており、金比羅橋と高島橋は架け替える方向で検討している。計画策定業務は日本インシーク(千葉支店・千葉市中央区)が担当。

 この計画は、道路交通の安全を確保するとともに、長寿命化による維持管理コストを縮減することが狙い。13年1月に第1期、18年3月に第2期をそれぞれ策定し、橋梁の長寿命化対策に取り組んできた。

 3期計画では、定期点検の結果や修繕工事の成果などのデータや新技術の活用方針を計画に反映させている。計画期間は23年度から32年度までの10年間。定期点検結果など踏まえ、5年ごとに見直す。

 橋梁の定期点検を計画的に実施し、健全性を判定。判定区分は、「健全」のI(構造物の機能に支障が生じていない)▽「予防保全段階」のII(構造物の機能に支障が生じていないが、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい)▽「早期措置段階」のIII(構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずるべき)▽「緊急措置段階」のIV(構造物の機能に支障が生じている、または生じる可能性が著しく高く、緊急に措置を講ずるべき)──の4段階となっている。

 520橋の点検結果をみると、判定I265橋、判定II228橋、判定III25橋、判定IV1橋、未判定1橋となっている。このうち判定IVの干拓橋は通行止めとなっており、25年度に撤去する予定。判定IIIの25橋梁について、優先的に長寿命化対策を講じていく方針だ。

 判定区分IIIの対策スケジュールは次の通り。▽橋梁名(所在地)=対策時期の順。
 ▽富士見橋(姉崎海岸154)=23年度・工事
 ▽日詰橋(有秋吉東1-6-2)=23年度・工事
 ▽下亥新田橋(五井海岸8001-1)=23年度・設計、24年度・工事
 ▽老戸橋(五井6066-1)=24年度・設計、25年度・工事
 ▽金比羅橋(千種海岸35)=24年度・設計、26~28年度・架替工事
 ▽道上田橋(君塚1381)=23年度・設計、24年度・工事
 ▽高島橋(八幡1952-26)=24年度・設計、26~27年度・架替工事
 ▽富士見橋(八幡1451-2)=23年度・工事
 ▽内谷橋(八幡北町1-8-4)=23年度・工事
 ▽3102橋梁(菊間22-2)=24年度・設計、25年度・工事
 ▽坂の下橋(高倉485)=24年度・設計、25年度・工事
 ▽宮の前橋(権現通7-5)=23年度・設計、24年度・工事
 ▽5204橋梁(山田480-2)=24年度・設計、25年度・工事
 ▽寺谷橋(寺谷890)=23年度・工事
 ▽的田橋(寺谷200-2)=23年度・工事
 ▽高橋(石川79)=23年度・設計、24年度・工事
 ▽川端橋(奥野230-3)=23年度・設計、24年度・工事
 ▽小萩橋(奥野319-2)=23年度・設計、24年度・工事
 ▽二反田橋(奥野1253)=23年度・設計、24年度・工事
 ▽善徳橋(山小川916-5)=23年度・設計、24年度・工事
 ▽十石橋(平蔵2017-1)=23年度・設計、24年度・工事
 ▽天神橋(真ケ谷34-2)=23年度・設計、24年度・工事
 ▽枝川橋(馬立1350-1)=24年度・撤去
 ▽大橋橋(馬立2037-2)=24年度・設計、25年度・工事
 ▽江郷田橋(栢橋89)=23年度・工事

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