鹿島港外港に24億円 事業概要 岸壁の浚渫工などを推進(鹿島港湾・空港)

[2023/4/27 茨城版]
 国土交通省鹿島港湾・空港整備事務所(大谷琢磨所長)は、23年度の事業概要をまとめた。鹿島港では、鹿島港外港地区国際物流ターミナル整備事業に24億5000万円を確保し、防波堤の整備を進めるほか、洋上風力発電の導入に向けた岸壁整備に向けて地盤改良工事などを行う。茨城港常陸那珂港区では、外港地区国際海上コンテナターミナル等整備事業で防波堤(東)のケーソン製作・据付などに6億円、国際物流ターミナル整備事業でケーソン製作工などに5億円を投じる。

 鹿島港では、石油化学や製鉄関連企業群を擁する鹿島臨海工業地帯の原材料や海上輸送基地として発展。近年は木材関連工場も進出し、穀物供給を目的とした国際バルク戦略港湾に認定されるなど、国内最大級のコンビナートの海上輸送基地となり、東関東内陸部の玄関口としての重要な物流機能を担っている

 現在は、近年の貨物船の大型化等に対応するとともに大規模地震に対する耐震性能を有する新たな国際物流ターミナルを整備しているほか、洋上風力発電設備の効率的な輸送・建設を可能とし、洋上風力発電の導入促進を図るため、重厚長大な洋上風力発電設備の荷役が効率的で安全に実施できる岸壁(基地港湾)の整備と地耐力強化を図っている。本年度は、防波堤(南)の基礎工、ケーソン据付工等を実施するほか、防波堤(中央)のブロック据付工、岸壁(水深12m)の地盤改良工、浚渫工および上部工等を実施する予定だ。

 このうち、水深12m岸壁では、第1四半期にWTO方式の一般競争入札で浚渫工事を発注する。工事では、4万8000平方mの浚渫工と押え捨石撤去(1万5000立方m)などを行う。工期は約7カ月を予定し、工事規模は15億円から30億円としている。このほか、第1四半期には水深12m岸壁の上部他工事を、第4四半期には外港地区の南防波堤築造工事をそれぞれ一般競争入札で発注する。

 茨城港常陸那珂港区は、背後圏となる北関東地域が、首都圏の製造拠点として工場立地が進展し、生産・消費活動の拡大に伴い、常陸那珂港区を利用する海上輸送需要が増大するなど、北関東地域の玄関口として経済・交流活動を支える重要な港湾となっている。そのため、北関東自動車道などの広域道路ネットワークとの良好なアクセスをに対応する国際海上コンテナターミナルや国際物流ターミナルの整備を進めている。国際物流ターミナルの整備のうち、中央ふ頭のD岸壁(水深12m)では21年2月に延長270mで供用したあと、本年3月11日には延伸部の30m区間が完成し、全延長300mが供用を開始している。

 本年度は、外港地区の国際海上コンテナターミナル等整備事業で、防波堤(東)の補修工、ケーソン製作工、据付工などを計画。国際物流ターミナル整備事業では、岸壁(水深12m)のケーソン製作工を実施する。

 このうち、国際海上コンテナターミナル等整備事業では、第4四半期にWTO方式の一般競争入札で外港地区東防波堤築造工事を発注する。工事では、ケーソン据付(2函)や基礎工(基礎捨石3000立方m、本均し2000平方m)、被覆・根固工(被覆石1000立方m、被覆ブロック30個)、上部コンクリート打設100mなどを行う。工事規模は6億8000万円から15億円としている。

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