千葉県道茂原白子バイパス 道路整備の加速化を (7団体が総会)

[2023/5/11 千葉版]
 千葉県道茂原白子バイパス建設促進期成同盟会(会長・田中豊彦茂原市長)の2023年度総会が10日、千葉県茂原市内で開かれた。田中会長は、事業の進ちょく率が26.6%にとどまっており、さらにスピードアップする必要があると強調。「九十九里地域へのアクセス道路、災害時の避難道路としても大変重要な道路となるため、さらなる予算の増額を関係機関に要望していきたい」と意気込みを語った。

 この期成同盟会は、長生地域7市町村の首長で構成し、茂原白子バイパスの早期完成を目指して活動している。総会には来賓として、県議会から酒井茂英県議や市原淳県議、西ケ谷正士県議、県土整備部から齊藤博美道路整備課長らが出席した。 

 議事では、22年度事業報告・決算報告と23年度事業計画案・予算案の2議案を審議し、原案通り了承された。 

 本年度は、道路促進を図るため、国や県、関係機関に対して要望活動を実施する。県から発表された開通目標が前倒しされるよう、道路の必要性を関係機関に強く訴える。道路の必要性をPRするため、関係機関と協議し、道路利用者に対して啓発活動を実施。道路関係団体合同による研修や視察を予定している。

 県単道路改良事業で進めている茂原白子バイパスは、圏央道・茂原北インターチェンジや千葉外房有料道路と一体となり、千葉地域と九十九里地域を連絡する幹線道路として、国道128号の茂原市本納地区から県道飯岡一宮線の白子町古所地区までバイパスする計画だ。 

 全体計画をみると、総延長は9.9km。標準断面の幅員は15m(車道部3.25m×2、路肩1.75m×2、歩道2.5m×2)。全体延長が長いため、全体を4つの工区に分割。工区延長は茂原市側から、1工区2.2km、2工区2.7km、3工区2.9km、4工区2.1kmとなっている。 

 県長生土木事務所は、早期に事業効果が発現可能な白子町側の4工区を先行整備。白子町の古所地区や五井地区で用地取得や道路改良工事を本格化するほか、次期工区の整備に向けた調査を進めている。

圏央道を4車線化
東金・茂原・木更津間

 東金・茂原・木更津間首都圏中央連絡自動車道建設促進協議会(会長・田中豊彦茂原市長)の総会が開かれた。田中会長は、暫定2車線供用区間となっている東金・茂原・木更津間の4車線化に向けて、さらなる活動が必要と述べ、関係機関への協力を求めた。

 来賓として駆け付けた国土交通省の小島昌希千葉国道事務所長は圏央道の整備状況を説明。東側の“ラストピース”となる大栄JCT~松尾横芝IC間について、財政投融資を活用し、1日も早い開通を目指していることを報告した。

 「この開通により、東金・茂原・木更津間でも大きなストック効果が見込まれるため、圏央道の全線開通に向けて、皆さんと連携して取り組んでいきたい」と話した。

 県内区間をみると、未開通区間の大栄JCT~松尾横芝間(延長18.5km)については、24年度の開通を目指し、工事が最盛期を迎えている。暫定2車線区間の大栄JCT~神崎IC間の4車線化についても、24年度までの完成を目指している。

 このほか、一宮川流域治水環境対策協議会、千葉県道路協会長生支部、千葉県河川協会長生支部、長生郡市土木行政推進協議会、長生郡地籍調査推進協議会の5団体も総会を開催した。

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