東海南中で長寿命化 実施計画 神楽沢公園の2期工事(東海村)

[2023/5/20 茨城版]
 東海村は、第6次総合計画に基づく23-25年度の実施計画を策定した。実施計画は、総合計画に掲げた将来ビジョン「『輝く SONZAI つながる TOKAI』~共に生き 共に育つ しなやかで活力あるまち~」の実現に向けて23年度の主要事業を明らかにするとともに、大規模建設事業を含めた今後3年間の見通しを示している。23年度の実施事業数は718事業(うち、新規事業は10事業)で、大規模建設事業には25億3053万円を投じる見込み。主な事業は、東海南中学校校舎長寿命化外装改修事業や神楽沢近隣公園整備事業(2期工事)、総合福祉センター「絆」外装改修事業などを予定している(実施計画の大規模建設事業は3面に掲載)。

 実施計画の策定にあたっては、歳出増大を抑制するため、事業の選択と集中をさらに進めた。実施計画の策定や予算編成の手法としては、引き続き「積み上げ方式」から各部に予算枠を配分する「枠配分方式」を採用。併せて「行政経営方針」を基に、実施計画策定と予算編成を一体的に行った。

 23年度の行政経営方針では、4つの基本的な考え方と6つの重点的に取り組むべき政策を明示。基本的な考え方としては、第6次総合計画の推進、「DX」および「GX」の推進、次世代への投資、外部資金の積極的活用の4項目となる。重点的に取り組むべき政策としては、[1]「選ばれる」まちづくりの推進[2]デジタル化の推進[3]グリーン化の推進[4]人づくりの推進[5]生活基盤の整備推進[6]セーフティネットの推進──を掲げた。

 重点取組政策の主な事業費には、ウォーカブルなまちづくり事業の153万円や宇宙線ミュオンによる古墳探求プロジェクト推進事業の1175万円などの新規事業をはじめ、東海中学校やテニスコートのLED化事業の7952万円、東海スマートIC活用調査の1850万円、国道6号拡幅関連費用(道路新設改良舗装事業)の2187万円、水戸外環状道路関連費用(同事業)の874万円、中央土地区画整理事業6億2574万円などを計上し、新規事業10件を含む42項目を設定した。主な大規模建設事業は、▽福祉施設▽教育施設▽道路・橋梁・公園など▽上・下水道▽その他施設──に分けてまとめた。

 東海南中学校校舎長寿命化外装改修事業は、屋上防水と外壁塗装工事、窓枠の改修工事などを実施して、長寿命化を図る。さらに、校舎内の照明をLED照明に更新して、省エネ効果を向上させる。対象となるのはRC造4階建てと3階建ての校舎で、延べ面積は合計5614平方mとなる。設計はヤマト建築設計事務所(水戸市)で策定した。

 神楽沢近隣公園整備事業は、23年度には上物整備などの2期工事を行って24年度の開園を目指す。この公園は、村松地内の東海中央土地区画整理事業地内を通る勝木田下の内線に架かる神楽沢橋の西側下に整備する。整備場所は周囲より10m程度低いくぼ地で、面積は約2.6ha。2期工事はバスケットコートの整備のほか、複合遊具や滑り台の設置、照明灯39基の整備などを予定している。22年度は1期工事として緑化ブロック積や高・中・低木植栽、張芝、駐車場アスファルト舗装、樹脂系舗装、階段5カ所の整備などを実施した。公園の詳細設計は水工エンジニアリング(水戸市)が担当した。

 総合福祉センター「絆」改修事業は、施設の老朽化に伴い外装改修工事を実施する。工事は23年度と24年度に分けて行う予定で、建物の防水改修や外壁改修、建具改修、屋根・樋改修、塗装改修、屋外照明器具改修などを行う。「絆」は村松地内に位置し、建物の規模はRC造一部S造・SRC造2階建て、延べ面積は6739平方m。実施設計は早川建築事務所(水戸市)でまとめた。

 東海駅東口駐輪場更新事業は、施設の老朽化に伴い東口広場にある2カ所の駐輪場を建て替えるもの。23年度は1期工事として、水戸側の駐輪場を更新する。新駐輪場の面積は、268平方m程度とする。24年度には2期工事として日立側の駐輪場を更新する予定だ。設計は第一設計(ひたちなか市)で策定した。

 このほか、東海病院の大規模改修事業や村松小学校内装改修事業、石神小学校空調設備改修事業、幼稚園の統合に伴う村松幼稚園の園舎改修工事などを実施する。

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